曖昧さ回避
- 本来は楽しかったり、何か面白い事があったときに起こる笑いという感情表現が原因で死に至ること。
- 死にはしないが笑いすぎて身動きがとれなくなること。
- 見たもののツボにはまり腹筋崩壊してしまうシチュエーション。 →笑い死ぬ
概要
史実において最も古い記録は紀元前3世紀の古代ギリシャのもので、哲学者クリュシッポスが、葡萄酒を飲んで酔っ払ったロバがイチジクを食べようとしている様子を見て笑い死にしたと伝わっている。
ヨーロッパの歴史の中では名のある王侯貴族の一部が、周囲から見るとたわいもない理由で笑いの発作に襲われ、死んだという記録がいくつか見られる。
また近現代においては通俗誌などで、笑いの発作の末に死に至ったという人物がニュースとなっている。
内的要因
笑いという感情表現は、事象との対象化という心の動きが必要であり、自律神経の切り替えという高度な反応であるため、脳が発達した人間以外には無いものであるとされる。
そのためどのような事象(笑いのツボは個人差が大きい)によって、このような死が訪れるのかは予測がつかない。
なお病理学的には脳内の脳橋や延髄が梗塞を起こしたときや、視床下部過誤腫が発症した場合に笑いの発作が起きやすくなり、アトニー(筋肉の弛緩)や失神、呼吸困難などによる肉体的負担による心停止で死に至ると考えられている(笑いの発作が約30分を超えると死亡するといわれる)。
外的要因
くすぐり責めによって強制的に笑わせられることにより、呼吸困難や過労で肉体的限界となり死に至ることがあるとされる。
くすぐり自体、肉体を傷つけずに苦しませる拷問として古くから伝わり、江戸時代の吉原では、脱走を図った遊女に対して行われたことが知られている。(くすぐりの刑の記事参照)
ただし一定時間を過ぎると、くすぐりに身体が慣れてしまって感覚が無くなることも知られているために起こりえないという意見もある。
その他の要因
脳神経自体が破壊されてしまうクールー病や、発狂したことにより笑いながら死ぬことも含まれることがある。
創作での扱い
上記の要因の他に、架空のものとしてのくすぐり装置(くすぐりマシーン)やナノマシン、触手などによる過剰なくすぐり責め、毒キノコ(所謂ワライタケ)や笑い薬、笑いガスによる中毒、未知の感染症、ある種の呪いや魔法、殺人ジョークなどのミーム汚染によるものなどが登場する。
関連タグ
殺人ジョーク ※笑い死にをネタにしたモンティ・パイソンのスケッチ。
ジョーカー(バットマン) ※笑い死なせる毒物を使用するスーパーヴィラン。
トゥーンパトロール ※メイン画像 笑い死んだキャラクター。
ビッグ・ボス ※電磁くすぐり棒による拷問を受け、プレイ次第では笑い死ぬキャラクター。
指原莉乃 ※AKB48卒業ソング「私だってアイドル!」MVの冒頭で笑い死ぬ。
K2 ※上記の視床下部過誤腫による笑いの発作に陥った患者が登場する。
百日紅 ※くすぐり責めをテーマにしたフリーゲーム。
カア・ポラー/ポルドニッツァ/アマランヒグ/バナスパティ/キャク/マハハ ※捕らえられるとくすぐりで笑い死なせてくると伝わる各国の妖怪。