腕が!!腕が動かなかったんです!! ほら!
(※つい先ほどまでボートを必死に漕いでいた)
「幻想水滸伝4」「ラプソディア」の登場人物。幻水シリーズにおいて屈指のネタキャラであり愛すべき馬鹿である。
「腕が動かなかったんです」という、伝説の迷言を残す。
概要(幻想水滸伝4)
太陽暦288年生まれ(19歳)、身長175cm。天暗星。
ラズリル領主フィンガーフート郷の息子。
財力も権力もある領主の一人息子として何不自由なく暮らしており、温室で育ったエリートっ子。
わがままには育たなかったが、若干のプライドの高さと独善的な価値観は父親譲り。
本人は誰にでも気さくに接しているつもりだが、自分は人よりも上と捉えている節があり、気障りな性格がにじみ出るタイプのおぼっちゃま。
普段の生活に問題は無いが、不慮のストレスに極端に弱く、温室育ち特有の致命的な打たれ弱さがある。
4主人公とは幼馴染であるが、これは海で拾われた孤児をフィンガーフート郷が息子の召使いにする為に教育して当てがったもの。スノウは幼馴染であり親友として対等と接しているつもりのようだが、周囲から見ればどう見ても「金持ちと小間使い」の関係である。
ラズリルに本部を置く『ガイエン海上騎士団』に所属し、このたび訓練課程を終えて正式な騎士となる。まだ実戦経験に乏しく、艦長としてはまだ若く危うい面もあるが、エリート思考なだけあって成績に関しての評価は高く、将来を嘱望された一人であった。
卒業の贐にと、騎士団の出資者の一人であるフィンガーフート郷の口添えもあって、実績もないままイルヤ島への護衛船の艦長に任命される。
商船の護衛という誰がやっても楽勝な任務と思った矢先、近海を暴れ回っているお尋ね者の海賊『海賊ブランド』と遭遇、油断て警戒を怠っていた所に紋章砲が撃ち込まれる。
周囲がパニックになる中、スノウはというと自分の命が惜しくなって職務放棄、船と乗組員(親友である主人公含む)を見捨てて脱出用ボートで一人逃亡という失態を演じる。
後を追ってきた団長グレンに救助され、任務を放棄した事を責められた際の言い訳が前述の台詞「……でも、腕が動かなかったんです」である。
その後は不在のスノウに代わって4主人公が指揮を執り、商船を海域外に逃した上に海賊ブランドの討伐まで果たす。
艦長が船を捨てるという大失態を犯したにもかかわらず、大きな処分は受けず艦長に就任したままではあったが、周囲の人間から「腕は治ったのか?」「優秀なのはスノウではなく、隣にいる補佐役の4主人公」などと嫌味を言われるようになり、海賊ブランド討伐で団長から高い評価を受けた4主人公に嫉妬を抱いていく。
評価がうなぎ上りの4主人公に対抗してか、先日の悪評を取り返す為か、海賊相手に功を焦って追撃指示を出す等、立て続けの失態によりより団長からの評価を失う。
それから少しずつ精神が不安定になっていき、団長が倒れた際は、動転して近くにいた主人公に心無い罪をなすりつけるなど、指揮官としてのみならず、親友としても決定的なミスを犯す。
その後はグレン団長に変わって騎士団長に就任しているが、実績のないまま父親の領主権限で就任したようなものなので周囲からの評価は低かった。またフィンガーフート卿がクールーク軍に降伏した為に、よりスノウの評価を悪くしている。
(早期降伏がラズリル為に最善の方法だったかは不明だが、少なくとも商業ルートに影響が出ており、市民からスノウ親子への反発は大きい)
この頃には戦術的な粗は克服したように見えたが、今度は部下からの士気の低さが決定打となり、結果的に4主人公軍との海戦に敗北、ラズリルに逃げ帰るも市民からの反発で着艦を許されず拿捕されることになる。
ここでプレイヤーはスノウの処遇を決める事ができ、選択によっては処刑することさえできる。
見逃した場合は、ラズリルに帰れなかったのか海賊となって再び現れる。どうやったのか一船の船長になっているので、船を動かすだけの人望や指揮能力はあるらしい。
……とはいえこちら3隻に対し、一隻で向かって来るのはさすがに無謀なので八つ当たりだろう。今回も見逃した場合は丸太にしがみついて漂流している。
仲間にする場合は、スノウ以外の仲間(全107名)揃えないと、彼を仲間に加えるイベントが発生しない。よって本作では彼が最後の仲間となる。
本作には仲間にする期間が限定されているキャラクターが3名おり、その内の誰かを逃した場合は必然的に彼も仲間にできない。(初めからやり直し、もしくは2周目で揃え直すしかなくなるので注意。)
仲間になった時は漂流時のボロボロの服を着ているが、甲板にいるスノウに話しかけると「ラズリルの鎧」「ラズリル貴族服」「海賊服」に着せ替えが可能。それぞれラズリル近海、海賊島近海、イルヤ島近海で脱ぎ捨てたと思われる服を底引き網で入手できる。
仲間になるまではかなりの転落人生やヘタレぶりを見せ、仲間になった頃にはすっかりヘタレになっている彼だが、育てるとステータスが最強レベル(成長は大器晩成型)になり、防具はほとんど全てを装備できるなど、実際はかなり優遇されている。
魔力が低い為に頭紋章枠とLv4魔法が解放されず、風・水属性以外苦手だが、主人公との協力攻撃が「友情攻撃」(別名:小間使い攻撃)から「真・友情攻撃」に変化し、これがまた破格の威力を持つ。
彼の武器は幼少期に父親から買ってもらった剣「パパブレード」であるが、強化していくと突然「スノウブレード」という自身の名前の剣へと変化する。(武器の名前変化が1回だけなのは彼だけである)
仲間にした場合、エンディングで群島諸国側の戦闘員として参加していた功績が認められ、ラズリルの一市民として人生をやり直している。父親である領主フィンガーフート卿がラズリルを敵国に売るという大失態を犯したものの、一応ラズリル市民との関係は修復された様子。
ラプソディアでは
4の続編「ラプソディア」ではOPで4主人公と共に子供時代の彼が登場。父親に貰った「パパブレード」を片手に裏路地でもさもさと遊んでいる。
幻水4の108星揃ったデータをコンバートすると、4主人公と共に登場し仲間に出来る。
※仲間が108人いる状態のセーブデータがメモリーカード内にある事。
※クリア前・クリアデータは問わない。
※108人揃えてクリアしても、2周目を開始して108人まだ揃えていないデータは対象外。
コンバート特典のサブクエストにおいて、幻想水滸伝4から2年後のスノウが登場。
衣装が漂流時のボロ服をベースに新調され、精神的に一回り成長し、街の人たちのためにモンスター退治しながら生活費を稼いでいる彼の姿が見られる。また、旧作の騎士団時代の仲間との会話からも彼の成長が窺える。
ただし、なぜか加入時のレベルは1であり(イベント中はLv10なのに)幻想水滸伝4と同様に大器晩成型ゆえに序盤は非常に死亡しやすいので注意。
(ラプソディアでは戦闘でHPが0になると、一定確率で『死亡』してしまい、以後の戦闘には参加できず、イベントも起こらなくなる。 )
……とはいえ4主人公との協力攻撃を持ち、イワドリにも騎乗可能、最終的な能力値は片手剣士の中でも高めなので、使い込めばそれなりに優秀な水属性の戦士になるだろう。
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