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概要

幻想水滸伝IVの外伝作品。

コナミより2005年9月22日に発売されたプレイステーション2用シミュレーションRPG。

キャッチコピーは「知恵と、勇気と、仲間たちと」。

時系列的には、幻想水滸伝IVで描かれる世界の1年前、および2年後を舞台にしており序章・後日譚としての内容を含む。

基本的には幻想水滸伝IVの後日談であり、幻想水滸伝IVにも登場する「紋章砲」の起源と処理、仲間たちのその後、撃退したクールーク皇国の衰微にまつわる挿話を中心としている。

1年前の物語では、海賊ブランドと暗器使いペック、キカの恋人エドガー、ミドルポート時代のシグルド、ラズリル島の領主の息子スノウとその小間使いの少年4主人公が登場し、幻想水滸伝IVで描かれなかった前日談を補強する内容になっている。

ストーリーを進めるとそれから3年後(幻水4の2年後)の物語となり、主人公キリルを中心にクールーク皇国のその後を追う物語となる。

こちらは海賊キカとその一味、オベル王のリノと群島諸国の仲間達など、IVに登場した多くのキャラクター達が登場する。仲間になるキャラクター数は総勢54名と幻水4の半分(あちらは108名)だが、全員が戦闘メンバーにできる為にそれでもかなりボリュームがある。

ちなみに4で登場したキャラクターの中には、商人チープーなど仲間にはならないが各町のNPCとして登場する場合があり、依頼クエストや各町の噂話で名前のみ登場する場合も多い。

※引継ぎについて

メモリーカード内に幻想水滸伝4のセーブデータがある場合、そのデータを引き継いでプレイする事が出来る。

その場合、幻水4で名付けた主人公名と本拠地・所属軍の名前が本作に反映され、中盤で4主人公とスノウが仲間になる。

※108名集めたクリアデータがあれば理想だが、クリア前でも仲間が108人いる状態であればよい。

※108名集めてクリアしても2周目に入ったデータは対象外。クリアデータを1つは残して置く事。

ゲームシステムが大きく変わっており、幻想水滸伝IVが純粋なJRPGだったのに対し、こちらはタクティクス方式のシミュレーションゲームとなっている。

難易度も少々高めで、単純にレベルを上げて強い仲間で固めれば勝てるかと思いきや、地形や紋章術を活用しなければすぐに巻き返される。

初心者でも装備さえ整ってくれば何とか勝てる難易度だが、「クリアまでかかったターン数」「倒した敵の数/与えたダメージ量」「倒された仲間の数/受けたダメージ量」「得意属性床の上に載った回数」の4つの要素によって各ステージがランク付けされており、Sランクでクリアした場合は特別なアイテムがもらえる(基本的にはアクセサリーや、コレクションアイテム)。ファン向けのコンプリート要素ではあるが、Sランクを目指すと途端に苦しくなる。

最も苦しいのが、戦闘でHPが0になったキャラクターが死亡する事があり、永久離脱してしまう為に地道な戦術が要求されるゲームとなっている。

ストーリーやボリュームは幻水4に比べれば遥かに短いが、フリーバトルややり込みダンジョン、2周目の存在がある為、やり込んで遊べる設計となっている。あくまでファン向けの外伝作品といった所だろう。

英語版のタイトルは『Suikoden Tactics』。

名前の通り幻想水滸伝4の世界観を基にしたタクティクスである。分かりやすい。

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