概説
3代目市川猿之助(現在の猿翁)が1986年に開始した、現代風の歌舞伎のこと。
現在は4代目猿之助が受け継ぎ、スーパー歌舞伎セカンドとして上演している。
歌舞伎を「格式の高い高尚なもの」と遠慮しがちな現代の人々に、歌舞伎が本来は大衆の文化であることを再認知してもらうとともに、若年層でも分かりやすく楽しめる舞台にすることを目指して発祥された。
特徴は歌舞伎の常識を覆す大胆不敵な演出の数々。
歌舞伎の演目でも「四谷怪談」をはじめ、からくりを利用した大掛かりな演出はあったものの、大衆音楽をふんだんに使用し、ワイヤーによる空中移動やスポットライトによる光の演出も忌憚なく取り入れるなど、従来の歌舞伎の型を破る壮大な舞台演出を仕込んでいる。
それでいて歌舞伎としての基本形は遵守しており、“伝統芸能と現代演劇のハイブリッド”を実現している。
作品の歴史
年代は初演
1986年 ヤマトタケル
1989年 リュウオー・龍王
1991年 オグリ・小栗判官
1993年 八犬伝
1996年 カグヤ
1997年 オオクニヌシ
1999年 新・三国志
2001年 新・三国志II・孔明篇
2003年 新・三国志III・完結篇
2014年 スーパー歌舞伎II(セカンド)「空ヲ刻ム者」
2015年 スーパー歌舞伎II(セカンド)「ワンピース」
2019年 スーパー歌舞伎II(セカンド)新版オグリ
関連タグ
宙乗り・・・主な演出