セクター先生
せくたーせんせい
声:楠大典
主人公(デフォルト名:ライorフェア)、ブロンクス姉弟が通っていた私塾の教師。
穏やかな顔立ちの中年男性であり、語り口も丁寧。生徒たちに対しても優しい先生であったらしく、教え子である主人公たちからは今も慕われている。また、同じ町の住人であるミント・ジュレップからは好意を抱かれている。
足が不自由らしく日常生活に支障をきたしており、常に杖をついて歩いている。
その正体は機界・ロレイラルの技術によって肉体を機械化された「融機強化兵」と呼ばれるサイボーグである。別称は「特殊被験体V-118 融機強化式特務兵士」。
かつて彼は帝国軍の諜報部に所属する軍人であり、情報操作や破壊工作などの公表できない裏仕事を担当していた。しかし、ある任務によって瀕死の重傷を負った際、軍によって実験施設へと回収されたのち、当時の施設局長であったゲック・ドワイトによって、融機強化兵へと改造されてしまう。その後は実験体としてモルモット同然の扱いを受け、同じ境遇の者たちが次々に「失敗作」として処分されていく屈辱と恐怖の中で生き続ける。そんなある日、何者かによって実験施設が襲撃、破壊される事件が発生し、その混乱に乗じて脱走することに成功する。
その後、過去を捨てて一人の人間として平穏な暮らしを始める。しかしその裏で、機械の肉体は長期間にわたる整備不良から徐々に劣化・破損し、物語が始まった時点では、動力部を含む全身の損傷が限界に達しており、いつ機能停止、すなわち命を落としてもおかしくない状態にまで陥っていた(彼の足が不自由なのもこれが原因である)。そして、常に付きまとう死への恐怖を忘れるため、また自分が存在する意義を自分自身に与えるため、彼は自らをそのような境遇へと陥れた張本人であるゲックへの復讐とその殺害を胸に秘め、日々を送るようになる。
そして起こった、主人公と竜の子をめぐる争い。その敵勢力の中に仇敵であるゲックがいることを知ったセクターは、彼を討ち取り本懐を遂げるべく、自殺さながらに戦いへと身を投じていくことになる。
機属性の戦士系ユニットらしく、高い攻撃力と防御力を持ち、「放電」や「充電」、「衛星攻撃」などの機械系のスキルを習得する。反面、召喚術への耐性は低い。特筆すべきは、相手にその存在を知られずに行動出来る専用スキル「偏光迷彩・動」と、戦闘中一度だけ戦闘不能ダメージを無効化出来る「偏光迷彩・静」であり、これによってサモンナイトシリーズの「シノビ」ユニットと同様のトリッキーな活躍が期待出来る。
必殺技は、小範囲の敵を爆撃する「セクターボム」と、単体の敵に強烈な飛び蹴りを喰らわす「セクターキック」。