概要
P1に続く「アルティメットシリーズ」の最新モデルとして2017年12月10日に発表され、全世界500台限定で販売された。イギリス本国での定価は75万ポンド(日本円で約1億2000万円)。
マクラーレン史上初となるサーキット走行を重視したロードカーとして開発され、公道とサーキットの双方で優れたパフォーマンスを発揮することを目指した。
軽量化のため、P1で日常利用を考慮して搭載したプラグインハイブリッドシステムは採用を取りやめた。エクステリアも空力性能を重視してエアロパーツを多数装着するなど、それまでのマクラーレン車とは一線を画すマシンとなっている。
ちなみに個体によって、外から見える部分のエキゾーストパイプの本数が2本だったり3本だったりする。
車名は往年の名レーシングドライバーとして知られ、1988年から1993年の間にマクラーレン・チームへの在籍経験もあったアイルトン・セナに由来する。
500台の限定生産だが、発表と同時に完売が報じられている。
パワートレイン表:
エンジン | M840TR 4L V8 DOHC ツインターボ |
最高出力 | 800ps/7250rpm |
最大トルク | 81.6kgf・m(=800Nm)/5500rpm~7700rpm |
トランスミッション | 7速 デュアルクラッチトランスミッション(DCT) |
エンジンは、後述のGTRを除くと現在の時点でマクラーレン最強のものとなっている。
シャーシは「モノケージIII」と呼ばれるカーボンファイバー製のモノコックを採用。ボディパネルもフルカーボン製とすることで軽量化を敢行し、乾燥重量はF1に迫る1198kgを実現した。
サスペンションは4輪ともダブルウィッシュボーン式。「レースアクティブ・シャシー・コントロールII」と呼ばれる制御システムが組み込まれており、4輪それぞれの車高やダンパーを状況に応じて最適に制御する。
なお、同じ車台を使うモデルとしてSpeedtail、エルバ(Elva)が存在する。
インテリアやビジュアルの詳細については本記事投稿者オススメの動画がYouTubeに転がっていたのでそちら参照。
再生出来ない場合には、このリンクをブラウザにブチ込んでやって下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Wb-7-P_Y5wY
Senna GTR
本モデルをよりサーキット走行に適する様にチューニングが施されたモデルがセナ GTRである。
トルクはそのままに、最高出力は825psに登る。
ビジュアルが大きく変化しており、まさに「レースに勝つ為」という文言が最適な仕上がりとなっている。
関連イラスト
関連タグ
P1(マクラーレン)→セナの先代
スピードテール→セナと同じくアルティメットシリーズの1台
外部リンク
以下McLaren公式: