ゼーゼマン
ぜーぜまん
CV:鈴木泰明
「アルプスの少女ハイジ」の登場人物。クララの父親。
ドイツの商業都市フランクフルトに屋敷を構える資産家。貿易商であり、仕事が多忙なため、滅多に家にはいない。そのためか、一人娘のクララを溺愛している。帰ってきたときは駆け足でクララの元へ駆けつけ、クララも大喜びで迎えている。
最初は、ロッテンマイヤーから「ハイジが頭がおかしい」と聞かされたゼーゼマンは心配になって、ハイジをお使いに出して(冷たい水を持ってくるように頼んだ)クララと二人きりになり、クララから直接ハイジのことを聞くが、誤解だったと知り、さらにハイジがわざわざ冷たい水を外の噴水まで探しに行って持ってくれたのを見て、ハイジをいい子だと理解する。同時に、ハイジがやってきてからの自宅内がうまくいっていないことを察し、実母であるクララのおばあさまをフランクフルトに呼び寄せた。
とても優しく温厚で紳士的な性格。ハイジにも優しく接し、幽霊騒動で屋敷に戻ってきたときにハイジを見て「少しやつれたようだね」とハイジの様子がおかしいことにもすぐ気づいていた。
ホームシックと夢遊病を併発したハイジを山に帰すことをロッテンマイヤーに話した時、反対したロッテンマイヤーが「(クララが寂しがらないように)あの子に山のことを思い出さないように言ったのですが…」と話したことから、すべての原因がロッテンマイヤーの厳しすぎる言いつけにあったことを知り、「貴女はあの子にそんな残酷なことを命じたのですか!」「貴女こそハイジを夢遊病にした張本人だ!」とロッテンマイヤーを叱責した。
最終回で、クララを迎えに来たゼーゼマン家の一同の前でクララが自力で立ち上がり、短時間ながら歩いて見せた時には、感動のあまり大号泣して、涙を流しながらアルムおんじに感謝の言葉を述べた。