概要
CV
宮内幸平(オリジナル)
ハイジの父方の祖父。
原作の小説と同じく最後まで名前は明かされなかった。
物語の開始時点ではスイスのアルム山の中腹にある山小屋で山羊を飼い、愛犬ヨーゼフとともにひっそり暮らしていた。
息子のトビアスとその妻のアーデルハイトがいたが二人は若くして亡くなり、70歳の時に、就職でドイツのフランクフルトに移住する事となったアーデルハイトの妹デーテより預かった孫娘のハイジと暮らし始める。
生活必需品は自分で加工して作り、山で手に入らない物は近くの村でチーズを売った代金で手に入れている。
かつては山にほど近いデルフリ村で暮らしていたが、何らかの人間関係のトラブルで村を離れざるをえなくなり、デルフリ村の人々からも変わり者として扱われている。
本人も山羊飼いの少年ペーター以外は周りに人を寄せ付けず、ハイジが周りの村人と関わる事を制限し、ある程度の信頼のあったペーターの家に行くことさえ反対し、ハイジを学校に行かせるよう牧師に説得されても拒否していた。(デーテが、ハイジをフランクフルトへ無理やり連れ出したのは、ハイジをおんじの許に長期間預け続けることで彼女の教育や将来に与える悪影響を危惧したためでもある。)
このように無愛想で気難しい性格であったが、ハイジと接し優しい性格を取り戻していった。
デーテに騙されたハイジがフランクフルトに行ってしまったときは、再び不愛想になり心を閉ざすが、ハイジが帰ってきたことでまた優しさを見せるようになる。
また、フランクフルトに行ったことで文字を読み書きできるようになったハイジを見ているうちに学校に通えるようにしなくてはと考えを改めた。
アルムの山にやって来たクララにも優しく接し、クララの歩行訓練を行ったり、クララの健康のために良い食材を手に入れようとデルフリ村で仕事を請け負ったり、歩行訓練に疲れたクララを山遊びに連れて行って気分転換させるなど、様々に世話を焼いた。
また最終話で、クララの父のゼーゼマンとおばあさま(クララの祖母)がやってくるのが山羊を放牧地に連れて行く時間なので残念がるペーターを見て、ペーターが抜け出して戻ってこれるようヨーゼフに山羊の番を命じ、ペーターが「立ったクララを見て驚くゼーゼマンとおばあさま」を見られるようにするなど、粋な計らいを見せた。