車両概要
旧2000系
1980年のソウル特別市地下鉄2号線開業時にデビューした。また、この車両は韓国で初めてのチョッパ制御方式を採用した。営団地下鉄の6000系や7000系を基にしている。
性能
編成 | 10両(6M4T) 6両(4M2T) 4両(4M0T) |
---|---|
営業最高速度 | 80km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
起動加速度 | 3.0km/h/s |
減速度 | 3.5km/h/s(常用最大)・4.5km/h/s(非常) |
車体 | 普通鋼 |
軌間 | 1,435mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
主電動機 | 直流直巻電動機 |
駆動装置 | WN駆動 |
歯車比 | 98:15=1:6.53 |
制御装置 | 抵抗制御(1次車)、電機子チョッパ制御(1次車,2次車,3次車) |
製造メーカー | 大宇重工業、現代精工、韓進重工業 |
1次車
ソウル特別市地下鉄2号線開業時から走行していた最古の車両であり、三菱電機製のチョッパ制御を採用したことから「MELCO」という愛称で親しまれた。抵抗制御は日立製である。主電動機出力は150kWである。
2次車
1984年から運用されていたGEC製のチョッパ制御を採用した。主電動機出力は162kWである。
旧3000系2000番台
元々は3号線に所属していた旧3000系及び4号線に所属していた旧3000系4000番台である。
新2000系
性能
編成 | 10両(5M5T) 6両(3M3T) 4両(2M2T) |
---|---|
営業最高速度 | 80km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
起動加速度 | 3.0km/h/s |
減速度 | 3.5km/h/s(常用最大)・4.5km/h/s(非常) |
車体 | ステンレス車体 |
軌間 | 1,435mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
主電動機 | かご形三相誘導電動機(出力230kW) |
駆動装置 | WN駆動 |
歯車比 | 99:14=1:7.07 |
制御装置 | IGBT(IPM)素子VVVFインバータ制御(1C4M制御) |
制動方式 |
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保安装置 | ATS、ATO、シーメンス LZB7000 |
製造メーカー | 現代ロテム(1,2,4次車)ロウィン/タウォンシス(3,5次車) |
1次車
1980年に製造された抵抗制御車の置き換えを目的に、循環線用の10両編成5本と聖水支線用の4両編成1本が2005年に導入された。
2次車
1982年に製造された抵抗制御車と、1983年~1984年に製造されたチョッパ制御車の置き換えを目的に、循環線用の10両編成29本と聖水支線用の4両編成3本が2007年から2009年にかけて導入された。10両編成のうち、223~231、271、272編成には旧2000系の中間付随車が改造の上で連結されている。
3次車
1989年~1991年に製造されたチョッパ制御車の置き換えを目的に、循環線用の10両編成20本が2017年~2018年に導入された。 車体形状は大幅に変更され、前面の非常扉が廃止されている。また、この3次車はタウォンシスで製造されたため、現代ロテム製IGBTではなく、タウォンシス製IGBTに変更されている。
4次車
1991年~1994年に製造されたチョッパ制御車と、聖水支線で使用されている抵抗制御車(中間車からの先頭車化改造車編成)の置き換えを目的に、循環線用の10両編成21本と聖水支線用の4両編成1本が2019年~2020年に導入された。新2000系1次車や2次車の前面とは全く異なり、この前面は4号線の新4000系にも引き継がれた。ちなみに鉄道ファンからは「おひつ」や「マグカップ」と呼ばれている。
5次車
新亭支線で使用されている抵抗制御車(中間車からの先頭車化改造車編成)の置き換えを目的に6両編成4本が導入されるほか、2次車に連結されている旧2000系からの改造・編入車の差し替え用に中間付随車が2020年から導入され、2022年までに導入完了予定。6両編成の基本設計は3次車と同じであるが、車内LCDは扉上部から客室天井部の枕木方向に設置と仕様変更された。2次車に連結されている5次車は2次車に合わせた設計となっている。