『我々の真実を明らかにすることだ!!』
CV:沢木郁也
概要
border:2に登場。
陸上自衛軍の軍人で階級は大佐。戦時中は数多くの作戦を指揮して成功に導いており、高い評価を得た歴戦の英雄。
正義感のある性格で部下からの人望も厚い。
クザン共和国とサマリア国境近辺にあるカルディスタンで混成78部隊を指揮して移送予定の難民の警護を行っていた。その部隊には当時、レンジャー部隊だったバトーとボーマ、陸軍情報部のイシカワも属していた。
だがその作戦の最中に、ゲリラに拉致された難民たちを自分たちごと爆撃・虐殺すると言う暴挙を行ってしまう。その結果、戦争犯罪人として軍事法廷に立たされて、しかも死刑も確定しそうになってしまう。
現場にいた彼やバトー達はそのような事はしていないと信じており、また複合企業が難民たちの土地を奪った事から国益のために虐殺を仕組んだ者がどこかにいると考える。
バトー達かつての部下たちに呼びかけて、アメリカから運び込まれた国家規模の処理能力を持った特殊軍事モジュールを強奪し国内の交通網を掌握するドミネーション作戦を決行する。刑を軽減しようと弁護していた国防省の春日事務次官に対して政府管理機密である軍事データベース「パンドラ」へのアクセスを要求、更に都市の車と人命を盾にしてパンドラ内部の軍や公安の機密を世界中に暴露しようと画策していると言う。
だがそれらはフェイクで真の狙いはモジュールを使って交通網を掌握、自動車の事故防止システムを並列化し、それで稼いだシステムパワーでパンドラをこじ開けて、その中にあるであろうカルディスタンでの作戦の真実を明かし、自分達78部隊の無実を証明する事であった。
そんな中、並列解除キーがアメリカの特殊作戦部隊のエージェントのヴィヴィーに奪われ、公安9課のロジコマの中に入り込まれてしまう。
難民虐殺の真相
ネタバレ注意
草薙素子がヴィヴィー、軍警察のパズ、元海兵隊のスナイパーであるサイトーと共にソガやバトー達の行動を止めようとする中、ある事に気づき始める。彼女の手でイシカワとボーマが真実を知り、そして走行中だった車両の大半が荒巻大輔の手で検問で止められた事でパンドラへのアクセスは阻止されてしまう。
そして素子はバトーとソガに真実を告げた。ソガやバトー達は疑似記憶のあるウィルスに感染させられていたのだ。
実はあの時、ソガ達は本当に難民を殺してしまったのだ。
ゲリラに捕らえられていた難民たちを救出したソガ達だったが実はその難民たちは武装したゲリラ(コミック版では電脳ウイルスでゲリラ兵として不可逆洗脳された本物の難民という更に救われない設定が追加された)であったのだ。難民から攻撃を受けたソガは応戦して彼らを射殺、そして爆撃を指示した。それが事件の顛末であった。ソガやバトー達は疑似記憶ウィルスにより自分たちが殺していないと信じ込んでいたのである。
またモジュールを強奪するように仕向けたのは春日事務次官とヴィヴィーで、戦時中危険な取引ばかりしていた春日はパンドラへのアクセスを目論んでいたヴィヴィーに唆され、ソガを利用してパンドラの内部情報を盗み、それを手土産に亡命を目論んでいたのである。真相を知ったソガは利用された事に怒って春日を射殺、またヴィヴィーのパンドラへの侵入を阻止すべく、それまでの罪を償うかの如く自ら自決した・・・