概要
人形化、マネキン化の一ジャンルとされるが、以下の点で普通の人形化とは違う。
大きく分けて『ソフビ娘』には二つの要素がある。一つは
ソフビ人形の特性をそのまま人間に付与してしまう系統
もうひとつは
人間の特性もしくは自我を有した等身大ソフビ人形
である。
発案は深海魚@スロ屋氏。
前者はサイボーグ化が近い概念であり、人間として、あるいは生命体として必須の要素をいくつか失った代わりに、別の(この場合はソフビ人形としての)特性を得るという特徴がある。
後者はピノキオやメトロポリスなど、心のない人形(あるいは人工生命体)が自我を得るという特徴がある。サイボーグとアンドロイド/ガイノイドの対比に近い。
関連作品は今のところ全てR-18Gに分類される(最近は例外もある。その代わり、ソフビ娘である必然も無い)
特徴
普通にしていれば単に女性キャラに継ぎ目の線を入れただけになるが、各部をバラす事で一気にバラバラ死体然とした残念な系統に成り果てる。
着脱が容易なことを示すためか、外した部位を同じ画面に入れて描かれる傾向にある。
また、体内は中空として描かれるため血・内臓なしの切断系として捉えられる場合も見受けられるようだ。
頭部と胴体各パーツが繋がっているときは自由に動かせるのは自明であるが、頭部と胴体以下が分かたれた時にそれらパーツが動かせるかどうかは各作者によって描写が異なる。
正確なジャンル分け
上記の通り、「元から人形」なのか「人間から人形化」したのかで分類が変わるが、R-18Gタグにおいては両者が区別されているため、どちらとも言えない。
ただし、このタグをつけて表現されるイラストや小説の大半においては、対象者の自意識は残され、能動的に行動する傾向がある。また、他の状態変化と違い、変化する過程ではなく、変化した後の日常に表現の主眼が置かれることも多い。
現在の傾向
分割は「頭・上半身(首からウェストまで)・下半身(ウェストから股下まで)・左右の腕、脚」の計7部位が主流。
このジャンルを始めた張本人が今のところ、この分割で描いていることに起因する。
どこを外すかで欠損や達磨、生首といったタグにまで対応できるため応用範囲自体は広い。もっともこれは、同じキャラクターを用いて複数のシチュエーションを扱うケースであり、単発の使い捨てである場合、奇を衒った分割箇所であることもある。
設定資料
・分断箇所は首、肩、腰、鼠径部の6か所7パーツ+眼球
・分断している際には身体感覚は伝わるが、動かすことはできない
・身体感覚の信号は300メートル以上離れると消える
・他のソフビ娘のパーツを繋ぐことで、すげ替えが出来る
・他者に繋がれたパーツからの身体感覚のフィードバックは消える
・栄養摂取しないと餓死する(餓死までの時間は人間に準じる)
・痛みの感覚はなくなるが、快感は残る
・怪我等は治癒し、他のパーツを部分移植することも可能で拒絶反応もない
・ジョイントの形状は女児向け玩具に準じ、その身体感覚はジョイントのメス側がオス側より優位となる
…など、このタグを始めた創始者は詳細な設定を作っているが、根本的に無視して構わないし特性と位置付けて問題ない(実際、多数の亜種が存在する)。
使いたい部分だけ、あるいは全く別の設定でソフビ娘を弄れば良い。
外部リンク
追記
発案者の深海魚@スロ屋氏は、2019年7月に闘病空しくこの世を去った。合掌。