概要
作中の重要な骨子となる能力。本編では主人公の花垣武道のみが扱える能力だが、後にもう1人能力者が居たことが明らかになる。
特定の時間軸へ意識のみを任意に移動させられる点は、他作品におけるタイムリープの特徴と変わらないが、他にも作中では以下の条件が無いと発動しないようになっている。
死の危機
能力者が最初に時間跳躍したのは、自身の生命が脅かされ、今まさに絶命するその瞬間である。最初に限る現象なのか、2度目以降も場合によっては可能なのかは定かではない。
とある人物の場合は自殺を図って川に飛び込み、溺死する瞬間に能力が発動し、タケミチは何者かに線路へ突き落とされ、電車に轢かれそうになった際に能力が発動した。
トリガー
橘直人が呼称した時間跳躍の目的を共有する人物。最初の場合も同様かは不明だが、2度目以降の時間跳躍の際は、その人物と握手する事で時間の狭間が開き、能力者は目的の時間軸へ意識を飛ばせる。作中のタイムリープは目的達成に必要な時間軸と元いた時間軸の双方に限り、自らの意思で時間軸を移動できる。目標の時間軸から元の時間軸へ戻るには、過去にいる同一人物と再度握手する必要がある(裏を返せば飛んだ先の時間軸でトリガーが死亡、あるいは失踪した場合、能力者が元の時間軸へ戻れなくなる可能性がある)。
能力者の時間軸への干渉による世界線の改変を知覚できる唯一の人間であり、その際トリガーの意識には改変前の記憶と改変後の記憶が混在する形になる。そのため何度も時間跳躍を行えば能力者のみならずトリガーにも大きな精神的負荷が掛かることとなる。