概要
コイ目 ドジョウ上科に所属する淡水魚の内、胸鰭や腹鰭が吸盤状に進化し、岩などに吸い付く事ができる種の総称。
またはタニノボリ科タニノボリ属に分類されるヘミミゾン・フォルモサヌスの和名。
この記事では後者を解説する。
タニノボリ類についてはタニノボリ科・ガストロミゾン科などを参照。
種としてのタニノボリ
和名:タニノボリ
別名:タイドンタニノボリ
学名:Hemimyzon formosanus
コイ目 ドジョウ上科 タニノボリ科 ヘミミゾン属に分類される台湾固有種の淡水魚。
台湾の中央山脈西側の渓流域に生息する。
激流に適応し、胸鰭と腹鰭が吸盤状に変化、その鰭で岩に吸い付いている。吸着力はかなり強い。
体長は最大10cmほど。尾鰭には明確な縞模様が数本存在する。
石に付着した藻類や水生昆虫などを食べる。
縄張り意識が強く、近づく底生魚類などを追い払う行動を行う。
台湾のタニノボリ類は本種の他にオオタニノボリ(タイワンリザードフィッシュ)、タイトウタニノボリ、タイナンタニノボリ、ホリシャタニノボリ(タイガーテールバタフライ)、ギョクサンタニノボリの5種が記載されている。