概要
東アジアに分布し、インド~中国南部の河川上中流域に生息する。
台湾にも数種が分布するが、日本には分布しない。
以前はガストロミゾン科とフクドジョウ科の種も本科に含まれていたが、現在はそれぞれ独立した科とされる。
流れの早い渓流に適応し、サメの様な流線形や、エイの様な平たい体型に進化している。
胸鰭や腹鰭が水平に広がり、吸盤状に変化している。
この鰭で岩に流されないように吸い付く。
ヒレは吸着力が高く、特殊な形状の骨盤を持ち、滝の遡上や、湿った陸上の歩行も可能な種も存在する。
主に石に付着した藻類や、水生昆虫などを摂食する。
日本にも観賞魚として、リザードフィッシュやヒルストリームローチの名で複数種が輸入され、熱帯魚水槽のタンクメイトや、水槽のコケ取りの為に飼育される。
少数だが、ガストロミゾン科の種と共に集めて飼育するマニアも存在し、底もの好きには一定の人気がある。
主な種類
- ハイイロタニノボリ (グレイストーンローチ)
- ブラックリザードフィッシュ
- タニノボリ (ヘミミゾン・フォルモサヌス)
- クラウンロケットフィッシュ
- クラウンリザードフィッシュ
- ミャンマーリザードフィッシュ
- シノガストロミゾン・スーチュアンエンシス
- タイガーテールバタフライ
- ケイブ・エンゼルフィッシュ