アメリカ合衆国、フロリダ半島の北西、カリブ海に面した基部に位置する都市。人口は約38万人(2020年)。セント・ピーターズバーグ、クリアウォーターなどと合わせた都市圏人口は約300万人に上り、温暖な気候と治安の良さなどから年々拡大を続けている。
日本ではNFLのタンパベイ・バッカニアーズやMLBのタンパベイ・レイズ(昔はデビルレイズ)、はたまたNHLのタンパベイ・ライトニングで知られるため、タンパベイ市と勘違いしていることがあるが、タンパベイとはタンパ湾という意味で、一帯をタンパベイ都市圏と呼んでいるため。都市名としてはタンパである。
タンパはアメリカ空軍の拠点(マクディル空軍基地がある)であるとともに、クルージングやマリンレジャーの拠点として名高く、また一帯はケーブダイビングの聖地でもある。動物園や水族館の人気も高い。かつてはプロレスが盛んな場所としても知られた。
概要
ヒルズボロ川の河口に開けた天然の港に、スペイン人入植者によって開拓された都市であり、アメリカに引き渡された後は交易拠点として発展を遂げた。後に20世紀になってマクディル空軍基地が設置されると、タンパは全米有数の軍事都市、アメリカ空軍の拠点として重視されるようになる。
また、一帯は泉水が多く地下水が豊富であったことからIC産業の蓄積が進んだ。テックコーストと呼ばれるほど電子機器産業が発展し、経済発展を後押ししたこともあった(セント・ピーターズバーグには大手電子機器メーカー、ジェイビル本社があり、Wikipedia財団も長らくここに本部があった)。
昨今では軍事都市としてのほか、全米屈指の保養都市としても発展。市街地の成長も順調で、ダウンタウンも年々、開発が進んできている。今後も成長を見込めることから、世界都市の指数ではΒ-と、都市規模に反して評価が高い。