概要
漫画版「風の谷のナウシカ」の登場人物。映画版には登場しない。
プロフィール
土鬼の軍司令官として登場。妻子はいないらしい(戒律で女性に触れてはいけないからつまりど…cry)。
僧兵あがりで、身分を問わず有能な者を重んじる土鬼皇弟ミラルパに取り立てられて軍司令官という要職に就いている。
後の戦闘でトルメキア軍に敗北したため司令官を解任されたが、その後も変わらず重用され続けており、ミラルパからの信頼は厚い。
人物
職務能力は非常に高いようで、僧会を「百年の垢」と呼び僧を皆殺しにしようとした土鬼皇兄ナムリスでさえ、「あの男はちと惜しい」と評していた。
基本的には人々や国土のことを第一に考える良識的な人物であり、部下の土鬼兵たちからも慕われている。
また、ミラルパに才能を見込まれて取り立てられたため、彼には心からの忠誠を誓っている。
しかしながら決して盲従している訳ではなく、国土を荒らしての戦いにはミラルパに諫言するなど、人々を守ることを忘れない。
こうした価値観や態度も合わさり、はじめは敵として出会ったナウシカにも徐々に心を開いていき、彼女のよき理解者の一人となっていく。
また、僧兵あがりで超常の力などは持っていなかったが、ナウシカやチククとの交流によって念話が出来るようになっている(もともと素養はあったようだ)。
物語後半でミラルパがナウシカに導かれて「青き清浄の地」にて成仏したと念話で知った際には、「信じられん。あの宿業の人が…」と驚愕するなど、ミラルパが死後に報いを受けて地獄へ落ちるものと考えていた(そして、自身もまた殉死してお供をする覚悟を決めていた)ようだが、同時に彼の魂が安息を得たことを伝えられて感激のあまり涙を流すなど、ミラルパの死後も彼への忠誠は揺るぎないものがあった。
また、ナムリスの死後(正確には生死不明だが、首だけになって行方知れずになったため、ほぼ死んだものと考えて相違ないだろう)は彼のために祈りを捧げるなど、自分を殺そうとした者に対しても成仏を祈念することのできる彼の強さと優しさが窺える。
その人徳ゆえか、ナムリス・ミラルパ兄弟の死亡後はトップが空位となった土鬼勢力の実質的なまとめ役の一人となっていった。
終盤は主であるミラルパの魂を救ってくれたナウシカの恩義に報いるべく、そして土鬼の人々を守るためにナウシカに「土鬼の高官」としての立場から協力していった。