概要
いわゆるシラスやちりめんじゃこは通常カタクチイワシの稚魚を茹でたり干した食材であるが、それ以外にも混獲された他の種類の稚魚や甲殻類の幼生等のプランクトン類がそれなりに混ざっている。それら雑多な生き物を観察、収集の対象として扱う際、子ども等にもわかりやすいイメージとしてポケモンっぽい名前を付けられたものがチリモンである。
チリモン探しは一回百数十円~プレイできるため、始める際はポケモンよりもお金がかからないが、ハマり過ぎると「日本産稚魚図鑑」という五万くらいする本が欲しくなるので、結局ポケモンをハードごと買うくらいの資金が必要になる事もある。
混入する生き物はエソやアジなどの稚仔魚や、カニのゾエア幼生、ちっちゃいイカ、ウミホタルなどが多いが、浅海域で浮遊しているあらゆる生き物が混ざる可能性があるためレアな珍魚や得体のしれないものが混ざる事もある。
何か分からないモノは博物館のワークショップなどで専門家や学芸員さんに訊かないと分からない事も多い。というか専門家や学芸員さんでも分からない事もあり、彼らも前述の五万くらいする専門書とかを開いて頑張って調べる事になる。
通常、販売されているちりめんじゃこは、カタクチイワシ以外の混入を減らすため大きさの違う生き物を篩ったり吹き飛ばすなどの選別がされているが、選別作業を行わず混入物の多いままのちりめんじゃこを「チリモン用」として一部の博物館や漁港が販売している事もある。