概要
ベルグバウを改修した機体。
ゴッツォ家が開発した動力機関ディス・レヴと、アストラナガンのデータを元にして作られたパーツを組み込まれたことで、新たなアストラナガンとして誕生した。
ディス・レヴが死霊や悪霊の怨念(「負」の無限力)を糧に駆動するためか、敵味方共に本機を恐れる存在が多い。
基のアストラナガンと同様に、空間転移・並行世界移動も可能だが、並行世界間移動についてはクォヴレーが行き先となる世界に現れるための因子や要素が必要になるため、自由自在にはできない。
『公式チート』の一つともいわれる強機体。高水準に揃ったステータスにHP・EN回復とバリアを持ち、敵陣に飛びこんでも生存率は極めて高い。継戦能力もまた高く、弾切れしようとも無消費のZ・O・サイズでクリティカルを連発して削ってくれる。
最強武器のアイン・ソフ・オウルはゲーム中最高火力を争うなど、雑魚戦でもボス戦でも大活躍である。
デザインはベルグバウから引き続き、悪魔絵師として知られるアトラスの金子一馬。そのためか、魔術的な演出が多く、どこか女神転生シリーズを想起させる機体となっている。
動力機関「ディス・レヴ」
本機の中枢となるエンジンで、元々はシヴァー・ゴッツォが霊帝ルアフへのクーデターを起こすため、戦力の一つとして開発していたもの。
怨霊・悪霊など、負の属性を持つ魂を封入しており、マイナスの念の集合体である「負の無限力」を吸収して相互に反応させ、輪廻転生の輪に戻すことで「正の無限力」へと転化させる機構であり、この際に発生する「生と死の狭間に生ずる無限エネルギー」を動力として抽出する。
トウマ、クスハ、セレーナのルートでは研究開発こそされていたが完成させるだけのデータが集まらず、試作型を限定的に運用するにとどまったが、クォヴレーのルートでは鹵獲したベルグバウの稼働データと、そこから得られたディーン・レヴのデータを反映することで完成した。
大きなマイナスの属性を持つエンジンであり、ケイサル・エフェスでさえもその力を欲するほど。
その力は生命体を死へと引きずり込もうとするため、当初はクォヴレーですら制御不能になるリスクがあったが、彼が「因果律の番人」の使命を継承し、己を確立してからは完全にコントロールされている。
スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-
第1話冒頭にて、イングラムの夢の中で彼の駆るアストラナガンと対決している。
第25話ではSRXと融合し、「DiSRX」へと変貌した。
スペック
分類:人型機動兵器
全高:22.3m
重量:58.8t
動力:ディス・レヴ
補助動力:ティプラー・シリンダー
エネルギー:「負の無限力」(悪霊、怨霊、死霊などの力)
装甲:ズフィルード・クリスタル
武装
ラアム・ショットガン
射撃武装。Z・Oサイズの柄としても機能する。
原型機のアストラナガンには存在しない本機オリジナルの装備。
Z・Oサイズ
近接戦用の鎌。アストラナガンのZ・Oソードに相当する。戦闘アニメもZ・Oソードを意識しており、ウイングを展開つつ急接近して横薙ぎを繰り出し、ショットガンを連結して大鎌で振り下ろしを繰り出してからショットガン側に持ち替えて散弾で追撃する。トドメ演出では振り下ろしで敵が真っ二つになり、接射が三連射になり敵のドットが消え去るまで粉々に打ち砕き、攻撃後はショットガンとサイズを収納して離脱する。
ガン・スレイヴ
ベルグバウと同じ遠隔誘導兵器であるが、本体の変貌に合わせてより悪魔的なデザインに変化し、搭載基数も6基に増えている。ベルグバウ時とは異なり、非実体弾を発射する。
トドメ演出ではスレイブが敵に張り付いてビームで貫くが、この武装で敵を倒すと、ダメージが表示されないバグが発生する。
メス・アッシャー
エメト・アッシャーの強化版。肩部にある砲身を前方に展開し、エネルギー砲を発射する。
アストラナガンのアキシオン・キャノンに対応する兵器のようで、アキシオンの奔流が敵を粉砕する(アキシオン・バスター同様渦を巻くエネルギーに敵が飲み込まれる演出がある)。
メス(מת、meth)はヘブライ語で「死」を意味し、これはゴーレムの伝承にある「ゴーレムは「エメト(אמת、emeth)」(意味は「真実」)と書かれた羊皮紙を貼ることで完成し、eを抜いてmethとすると壊れる」と言うものに由来する。
必殺技
アイン・ソフ・オウル
アストラナガンのインフィニティ・シリンダーとほぼ同様の攻撃で、武装自体の名称はオリジナル同様「インフィニティ・シリンダー」である。発射時などに魔法陣が出現するなど、オリジナルとは異なり魔術的な演出がなされている。
機構自体はアストラナガンと同様だが、直結しているのがディス・レヴであるため、これを喰らった相手は文字通り全ての世界から存在を抹消され、比喩ではなく虚空の彼方へと消え去ることになる。
なお、戦闘アニメーションは単独の武器ではかなり長い。処理落ちもするし早送り推奨。
アイン・ソフ・オウルはカバラ秘術で登場する概念で、「無限光」を表し「000」で表される。
アイン・ソフ(無限)から現れる存在であり、ここから10個の光球(セフィラ)が生じた。