概要
ゼ・バルマリィ帝国の十二支族の一つであるゴッツォ家が開発した動力機関。
元々はヴァイクランに搭載される予定だったが、開発が難航して間に合わなかったために見送りとなり、開発計画が中止されてしまったため、搭載されることは無かったが、シヴァー・ゴッツォ直属の特殊部隊「ゴラー・ゴレム隊」隊長のキャリコ・マクレディがベルグバウとの戦闘で得たディーン・レヴのデータを参考に開発が進み、完成に漕ぎつけた。
完成したディス・レヴはシヴァーによってゴラー・ゴレム隊に送り届けられ、ディス・アストラナガンの動力機関として組み込まれている。
繰り返し発生したアポカリュプシスによって満ちていったまつろわぬ霊(死霊や悪霊、怨霊)が予め封入されており、その集合体である負の無限力を吸収して反応させ、力に変換して稼働する動力機関であるが、実際はディス・レヴを通して輪廻転生の輪へと戻して正の無限力に変換し、その際に発生する狭間の無限エネルギーを動力として使用している。
負の無限力を吸収する特性から恐れているものが多く、主を求めてαナンバーズの前に現れたディス・アストラナガンを見たアルマナ・ティクヴァーは「魂をむさぼられ、輪廻転生の輪からも逸脱してしまう…!」と恐怖しており、アムロ・レイをはじめとするニュータイプも負の力を感じ取っている。
当初は暴走して近づいた生命体を取り込もうとしていたが、クォヴレー・ゴードンがイングラム・プリスケンとの対話を経て因果律の番人の使命を受け継ぎ、己の存在を確立することに成功したことで安定するようになり、以降はクォヴレーによって制御されている。アムロは「力の性質が変わったのか…?」と感じていたが、綾波レイは「いえ、安定したのよ。本来あるべきものが戻ったおかげで」とクォヴレーを取り込んだことで本来の性質に戻ったことを発言している。
ゼ・バルマリィ帝国にてゲベル・ガンエデンでαナンバーズを迎撃していたルアフ・ガンエデンはディス・レヴを搭載したディス・アストラナガンを見て「馬鹿な…!あってはならない…そんなことが!」「その力を持つ者は…!」と戦慄していた。
恐れる者がいる一方で興味を持つ者も存在し、ムゲ・ゾルバドスはディス・アストラナガンに興味を示しており、ケイサル・エフェスはディス・レヴを手にしてアカシックレコードに凌駕する負の力を集め、因果律を支配しようと考えていた。
ディス・レヴはディス・アストラナガンの胸部に搭載されており、アイン・ソフ・オウルの発射機構と直結している。
イングラムは「ディスの心臓」と呼んでおり、その名の通りレヴはヘブライ語で心臓を意味するが、ディスはローマ神話の冥界の神ディス・パテルからとられている。