デスドレッド
ですどれっど
「オレ様は最強のガウスト …いや、ガウストを超えた存在なのだ」
「そうだ!!オレ様は全世界の支配者なのだ!!!」
バンダイから2007年に発売された「トレジャーガウスト ガウストダイバー」のラスボス。
ガウストたちの住む異世界「磁霊界」と人間界を統合して「新たな世界の王として君臨する」事を目論んでおり、その準備として古代の海神ラムウダスを手下に加え、磁霊界を膨張させて人間界を侵食する現象「ガウスハザード」を引き起こしていた。
異形の悪魔とでもいった感じのおぞましい姿をしているが、元々はダルクピエロというピエロのような下級ガウストだったらしい。
なおデスドレッドはドクターレイという科学者が生み出した人工のガウストで、彼が研究していた「ガウスト同士を合体させる技術」ガウスフュージョンを使って生み出された存在。
後述の能力はその成果。
なんと死者を蘇らせる能力を持っており、さらにデスドレッド自身も不死身。攻撃のダメージは通るので倒すことはできるのだが、その直後には何事もなかったように蘇るため、まともに戦ってもジリ貧になるのである。
実はラムウダスは本来はすでに絶滅した種族で、デスドレッドが自身の霊力を使って仮初の命を与えたもの。
また本作のキーパーソンとなる少女「レナ」も実質的な彼の操り人形。
レナ
ドクターレイの娘。
彼女自身はごく普通の少女だが、磁霊界に潜航できる特殊マシン「ダイバーマシン」の実験中に事故で磁霊界に取り残されてしまい、以降1年間も生死不明になっていた(このダイバーマシンを作ったのもドクターレイ)。なんとか命は助かったが、磁霊界に居続けた影響で重度の幽体離脱を起こしてしまっており、半死半生状態のところに霊力を与えて擬似的に復活させたのだ。
本編に出てくるのは中盤からだが、水面下で磁霊界各地に進攻・制圧していたらしく、完全征服を目指して人間界に攻撃を宣言。
エリートダイバーのマサトをはじめ各地のガウストハンターたちがデスドレッドに挑むもことごとく返り討ちに遭い、対策が整うまでデスドレッドに挑んではならないという異例の指示が発令されることに。
しかし相手は不死身、どう対処しようというのか……と思われたその時、主人公の相棒のギルガドラン/カイザークはかつて悪しき不死のガウストを討ち取った一族の末裔であることが判明。そして真の最終形態、セントギルガドラン/エクスカイザークに進化したことでいよいよデスドレッドを討つ切り札が誕生した。
一方のデスドレッドも計画の総仕上げとして地球そのものを磁霊界に取り込み、混沌の新世界を作り出す。
「ようこそ、人間界と磁霊界がゴチャ混ぜになった新世界へ もうすぐ完全にひとつになってグッチャグチャになる! そしてオレ様が新世界の王になっちゃうワケ♪」
「絶対に死なない不死の王! 王はザンコク!! 苦しみは永遠に!! …最高の世界!!」
……と悪趣味な口上を述べながら余裕を見せていたが、土壇場で自身の協力者であるドクターレイが裏切った(正確にはデスドレッドを倒すべく主人公に密かに加勢していた)ため窮地に立たされる。
それでもすぐさま開き直って決戦に臨み、死闘の末に敗北するも「笑えない冗談だ……いや、笑ってやるとも …ヌか喜びとも知らズに…」と嘲笑しながら消滅していった。
デスドレッドが死んだことで、彼が蘇らせていたラムウダスもレナも消滅することとなったが、ラストでレナは生存が示唆された。しかしその後も「ガウスハザード」は頻発しており、レナ救出に加えて異変の調査という喫緊の課題が二つも登場。
ところがこの件は闇に葬られ……