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概要編集

2007年7月5日に発売されたトレジャーガウストのDS版。定価5040円。

「クリムゾンレッド」と「ディープブルー」の2バージョンあり、この手のお約束通り登場するガウスト(モンスター)が違う他、別バージョン同士で協力サーチを行うと普段は現れないレアガウストが現れることも。

 

ゲームのジャンル自体は「モンスター育成系RPG」だが、特筆すべきは我々が実際に住んでいる世界を探索する事でガウストを見つける仕組みになっていることだろう。しかも場所ごとに見つかるガウストの種類やスペックが違うため、散歩や遠出のついでに持っていけばあちこち探し回る楽しみが生まれる。

ただ外に出て遊ぶのが前提になるためか、チュートリアルでは「ダイバーライセンスを取得するため」として基本マナーや交通ルールなどを学ぶ。元々子供向けということもあり、ライセンス試験は小学生でもわかる程度の簡単な問題だが、だからこそ基本が重要だというのはどこでも一緒。

 

ガウストの探し方編集

「サーチ」でガウスソナーを起動してしばらく待つこと。

本体を待機状態にして持ち歩くという点ではDSソフトのすれちがい通信によく似ているが、本作にすれちがい通信の要素はない(対応ソフト自体は既にあった。前年に発売された「DQM ジョーカー」など)。一度にキャッチできるレーダー反応は32個までで、32個に達すると「メモリオーバーデス!」とアナウンスが鳴る。

放置しててもレーダーが止まってしまっているのでそれ以上の収穫は無い。安全な場所に移動してからキャプチャしよう。

  

どういう仕組みか気になる所だが、「ガウストが放つ霊気をDSのソナーでキャッチ」というファンタジー理論ではぐらかされていて詳細は不明(このシリーズはそうした傾向が強い)。

まあ子供向けゲームなのでその方が良いと判断したのかもしれないし、技術が企業秘密でネタばらしできず、それを隠すのも兼ねて世界観に合わせた説明で済ませた可能性もある。いずれにせよ余計なことを考えずに没入するのがベストなのだろう。

 

ちなみに「磁霊波(ガウスト特有の気配みたいなもの)」は20メートルくらいは届くとか、ガウストサーチは本体からも電波を出すため無線(ワイヤレス通信)を切っているとガウストが出にくくなるといった事が判明しており、街中を飛んでいる何かしらの電波などを受信・変換しているものと思われる。

ホビーは有志の研究によって電子コンパスを使ったものということは突き止められている。

 

ジバクとフユウ編集

このゲームを語る上で最重要項目となるのが「ジバク」と「フユウ」という二つのタイプ。

両者はガウストの種類ごとに割り振られており、一種類に両方とも存在するということはない。またゲーム内ショップ限定・配信限定などサーチでは出てこないガウストでも便宜的に割り振られている。

  

ジバクガウスト編集

自爆ではなく地縛

ある特定の場所(例えば近くの公園とか、駅前周辺とかそういう感じ)に居着いて移動しないタイプのガウスト。

街中ならば家の中でもかかる事が多いが、過疎った場所だとそれなりに遠出しないと出てこない事も。

 

場所によって生息するガウストのバラつきが大きく、序盤レベルのザコばかりいたり、逆に終盤以降でないと見つけられないような強敵がうようよいたり。

また性格(特定の能力に少し補正がかかる)が場所ごとに固定なので、性格とスペックが相性ピッタリの良個体を厳選するのは大変。

お目当てのガウストが近くにいない時はお出かけついでに探してみよう。

 

ちなみに本作のガウスト達は種族名にちなんで日本人風の個体名(例:ギルガドランの「ぎるがの りゅうたろう」等)が付いているが、残念ながら変更不可。この名前もジバクは場所ごとに決まっている(名字や名前の後半部分はある程度ばらつきがある)。

 

フユウガウスト編集

浮遊ガウスト。フラフラと気ままにさまよっているのでどこにでもいる。

ジバクガウストがいないような場所でも普通に現れるため、「ガウストが全く出ない」という悲劇は起こらない。ジバクが一切出ない過疎地では約1時間半でメモリオーバーになる。

またジバクガウストと違って性格・名前はランダムなため厳選が比較的容易だが、出現時間が限られていたり、季節限定で時期を逃すと数ヶ月待たなければならないようなレアガウストもいる(ジバクにも時間限定はいる)。

よりによって「本体の時間を変更してもゲーム内時間は変わらない」という仕様なのもめんどくささに拍車をかけている。

 

漂流アイテム編集

ガウストではないがサーチで出てくる。

ジバク同様過疎地では出ない。

 

  • コイン

50ゴールド~2000ゴールドくらいまで場所によって変化。所持金は9999Gが上限なので、あっさりカンストする場所もあれば、渋い額ばかりで儲からない所もある。当然溢れた分は0。

ドラクエで言うゴールド銀行みたいなものはないため、空きを作るにはショップで買い物して崩さなければならないが、一度出ると30分経つか、3回バトルするまで臨時休業という仕様のせいで持ちきれず溢れるゴールドは多い。

そうした連中の落とし物なのだろうか……

 

  • フィギュア

ガウストの模型。平気で複数個出たりするが、1個あれば十分。

コレクション以外の役には立たないし、ただレーダー反応を圧迫するだけのお邪魔アイテム。

 

  • 換金アイテム

コインや宝石ネックレスなど。


  • エサ

ガウスト達のエサ。といっても食材だけでなく料理も普通に流れてくる。

拾い食い…?

ちなみにショップで売ってないものも多い。

※うどんや焼きそばなどの麺類全般、ハンバーグ、カレー、エビチリなど

 

  • アイテム

カギ・治療薬など。普通に買えるが拾いものならタダ。


ゲームは落ちてるアイテムを自分の物にしても良いが、リアルの落とし物はゴミならゴミ箱へ、それ以外は警察へ届けましょう。ネコババ、ダメ、ぜったい。

 

進化編集

必要なレベルに達したあと「ガウストーン」という不思議な石を与えることで進化する。

このガウストーンは値段が高いので計画的に使いましょう。

※1800ゴールドorガウスパール5個

 

時間限定一覧表

※クリア後:デスドレッド撃破後

レベル16:通常サーチレベルは15までだが、同バージョンと通信し「グループサーチ」状態になっていると一時的に上限を突破しレベル16になる。別バージョンの場合、相手のレベルに応じて最大8まで別バージョンのレーダー判定がプラスされる。

 

なまえ分類時刻サーチレベル備考
アマテラスオオマネコフユウクリア後の昼12~13時13以上フクマネコから育てるとレベル20で進化可能。サーチで探すと初期レベルが1~30まで幅広い
フクマネコジバク毎週土日場所によっては「ガウスホール」から出現することもある。その場合曜日は関係無い
ニャシファーフユウ21~22時ニャントムから進化させることも可能
レジェンドクワガタフユウ18時35~21時35分青限定
メガホエールフユウ190時05~22時05分
レオフレイムフユウ7時35~9時35分青限定
ビックウェーブフユウ15クリア後の午前9時50~午後13時50分青限定
フレイムジョーフユウクリア後の9時50~13時50分赤限定。手持ちにガイアドランがいないと現れない
ジェノサイドンフユウクリア後の毎月13日青限定・レベル15
キングガウルスジバク16クリア後の14時5分~19時5分青限定。要同色グループサーチ
カイザーガウルスジバククリア後の14時5分~19時5分赤限定。要同色グループサーチ
キャプテンソウルフユウ6時35~8時35分手持ちにパイレークを入れておく事。パイレークは序盤からクリア後までいつでも出てくるフユウガウストなので工面は簡単。
トンボマーフユウ9~11月の15時50分~17時50分
プラチナパピヨンフユウ35月の15時50分~17時50分
ジングルトナカイフユウ12月1~25日までの15時50分~17時50分
ヒトダマンフユウ6~8月の15時50分~17時50分
キザークジバククリア後の14時35~17時35分青限定
ウインザークジバククリア後の10時35~14時35分青限定。クリア後にこいつが手持ちにいる時サーチすると「ブリザットタイガ」が出現することがある(青限定・フユウ)
カイザークジバククリア後の16時5~20時05分青限定
チャイドランジバクジバククリア後の14時5分~17時35分赤限定
ガイアドランジバククリア後の9時50~13時50分赤限定。こいつが手持ちにいて9時50~13時50分にサーチすると時々「フレイムジョー」が出現する(赤限定・フユウ)
ギルガドランジバククリア後の16時05~20時05分
コールドランジバク1以上午前中青限定。「午前」なので深夜0時から昼の11時59分までの間出現
ハッタリカマスジバク3以上午後いっぱい赤限定。午後12時~深夜11時59分まで
ゾンビーギョフユウ7時05~10時05分手持ちにいる時にサーチすると「デスケルトン」が出現することがある。デスケルトンはジバクなのであちこち探してみよう
ロデオスフユウ14時35~17時35分赤限定。手持ちにいる時にサーチすると、時々「ヘルロッド」が出現。ヘルロッドはバージョン共通のフユウガウスト
ヴェノムダーツフユウ10時15~14時15分赤限定
アクエリゴンフユウ10時15~14時15分青限定

 

性格編集

特定のステータス2つに少しプラス補正がかかる(マイナスは無い)。

またポケモンでいう「まじめ」「がんばりや」「きまぐれ」「てれや」に相当するプラマイゼロの性格も無い。

 

  • ゆうかん:格闘攻撃・防御

 

  • しんちょう:弾攻撃と格闘防御

 

  • おんこう:弾防御と素早さ

 

  • きょうぼう:格闘攻撃と掴み攻撃

 

  • れいせい:弾攻撃と素早さ

 

  • たんき:格闘攻撃と素早さ

 

  • ごうたん:掴み攻撃と素早さ

 

  • がんこ:格闘・弾防御

余談編集

ストーリーはプレイヤーのレベル依存編集

このゲームは主人公であるプレイヤーのレベルアップでストーリーが進む。そのためスピードクリアは難しく、ストーリー自体は短いが結構時間がかかる。

 

打ち切り編集

本編は続編を意識したためであろうビターエンドになっており、さらりと予告らしき言及もあるが、とうとう続編は出なかった。後に太鼓の達人にエンディング主題歌の「Diver」が収録されたが、その際当時の開発担当は続編製作が打ち切りになったことを示唆するコメントをしている。

そもそもこのシリーズ自体、天下のコロコロコミックとタイアップしていながら鳴かず飛ばずという悲惨な状態だったので、翌2008年のホビー「ガウストショット」も途中で打ち切りという憂き目に遭っている。

 

時代に早すぎたのか?編集

ゲーム内のフィールドではなく我々の世界でモンスターを探すという点は、後にリリースされたモンスターファインダーポケモンARサーチャーポケモンGO辺りの先駆けとも言え、そうした作品がほとんど無かった当時としてはなかなか斬新な試みと言える。後にポケモンGOが大ヒットした事を考えると、ガウストダイバーは「早すぎた」のかもしれない。

 

まあポケモンはゲーム性のみならず人気・知名度も兼ね備えていた事も大きかっただろうが。

 

関連編集

DSゲーム 未完

 

吉もと誠:攻略本の巻末にある読みきり漫画の作者(ある意味悪名高い「史上最強のハンターコンビ!」は勝見直人)。吉もとは後にコロコロで「ウソツキ!ゴクオーくん」を連載していた。

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