曖昧さ回避
- タンポポに似た花を咲かせる菊科の植物、地縛(じしばり)。
- ANIMATION CHRONICLE 2023でカテゴリ化される闇属性のモンスターカード群、地縛(じばく)。本稿で解説
概要
「遊戯王ARC-V」において、シンクロ次元の決闘者「セルゲイ・ヴォルコフ」が使用したカード群。
作中ではジャン・ミシェル・ロジェがセルゲイの為に特別に用意したカードで、それまでセルゲイが使用していた「茨(ソーン)」デッキに代わる形で登場する。
全体的なデザインは「遊戯王5D's」に登場した「地縛神」にソックリであり、名前も含めてオマージュと思われる。
また、メインデッキのモンスターは「地縛囚人」、EXデッキのモンスターには「地縛戒隷」という命名法則がある。
属するモンスターはその名の通り身体のあちこちを枷や鎖で拘束された囚人のような姿をしている。
これは使用者のセルゲイ自身が元々セキュリティに捕縛されていた囚人であり、ロジェに手駒として操られていることに由来すると思われる。
デッキの特色として「異界共鳴-シンクロ・フュージョン」を軸とし、僅かな消費でシンクロモンスターと融合モンスターの同時召喚を狙う点が挙げられる。
また、元ネタの地縛神を意識してかフィールド魔法が効果の発動に必要なカードが何枚か存在する。
使用者であるセルゲイの趣味……というか性癖が多分に含まれていた「茨」デッキとは戦術が全く異なっているのも特徴。
これもセルゲイを洗脳して人格を制御しようとしていたロジェの思惑によるものだろう。
シンクロと融合の混成という特色の珍しさや、サポートが貧弱な地縛神デッキの強化に繋がる可能性などが期待されていたが、放映当時はOCG化が見送られてしまっていた。
アニメでの初登場から7年ほどが経過したのち、「ANIMATION CHRONICLE 2023」にて商品化が決定した。
OCGにおいて
OCG版では全体的にカードパワーが底上げされ、使いやすいオリジナル効果も追加されて「融合+シンクロ」というコンセプトのもとバランス良く纏まった。
お気持ち程度だが地縛神とのシナジーも考慮されており、ファンの期待どおり地縛神デッキの強化にも繋がっている。
一方で原作では核となっていた「異界共鳴-シンクロ・フュージョン」がやや扱い難い調整を受けてしまい、シンクロ・フュージョンを使うより素直に個別で融合&シンクロした方が動きやすい場面も多い。
展開時の制限が「ターン終了時まで融合・シンクロモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」という比較的緩めな縛りで、現状メインデッキに入るモンスターが少ない等の事情もあり、「地縛」という名前の割にはカテゴリーに縛られない自由度の高い構築が可能となっている。
「地縛」モンスター一覧
効果モンスター
効果モンスター/チューナー
融合モンスター
シンクロモンスター
その他
「地縛」に関する効果を持つカード
魔法カード
フィールド魔法
その他
通常魔法
速攻魔法
永続罠
未OCGカード一覧
魔法カード
通常魔法
フィールド魔法
罠カード
カウンター罠
余談
属する融合モンスターは素材に「地縛」モンスターを指定しているので、「超融合」で相手の地縛神を吸収してしまう芸当も可能。
もっとも、既存の地縛神を全て素材にできる汎用性の高い融合モンスターとして「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」が既に存在するのだが。
ちなみにTCG(海外版)では、「地縛(Earthbound)」でテーマ化した場合まったく関係のない闇バクラの使用カード「地縛霊(Earthbound Spirit)」が名称に引っ掛かってしまう。(日本版ではカタカナでルビが振られているので問題ない)