血無き体を滾らせる、終わらぬ決闘を求めて。
「いざ、尋常に……」
カード詳細
カード名 | デュエリスト・モルディカイ |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ネクロマンサー |
レアリティ | ゴールドレア |
コスト | 8 |
進化前 | 攻撃力:5 体力:5 |
能力 | ラストワード デュエリスト・モルディカイ1体を出す。 |
進化後 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | 進化前と同じ能力。 |
CV | 保村真 |
収録セット | クラシックカードパック 冥炎咆哮 |
※ラストワード…場から破壊されたときに発動する能力。
概要
デュエリスト・モルディカイとは、Cygames制作の対戦型カードゲーム『Shadowverse』に登場するカードの1つ。第1弾『クラシックカードパック』(旧称スタンダードカードパック)より登場のネクロマンサークラスのフォロワー。
CVは保村真が担当している。
外見
鎧に身を固めた骸骨の剣士。進化させると赤熱したように輝く剣との二刀流になる。
ゲーム内対戦において(デュエリスト・モルディカイ)
8コストという高めのコストを持ち、ステータスも攻撃力5/体力5とコストに対してやや低め。疾走などの能力も持っていないので動作が遅い。
これだけ見るとイマイチなカードである。
……以下の能力さえなければ。
「ラストワード デュエリスト・モルディカイ1体を出す。」 |
ラストワードとはShadowverse内のキーワード能力1つで、自身が場から破壊された際に発動する所謂PIG能力のことを指す……お分かりいただけただろうか?
つまりこいつは通常の破壊では何度殺しても蘇るため、キリがないのである。ただし厳密には同名のフォロワーを場に出すという処理であるため墓場は増える。
そして、蘇っているように見えても「破壊された」という処理はしっかりと発生しているため、スペル死者の帰還で手札に加えたりすることが可能。
さらに、「自分の他のフォロワー1体か相手のフォロワー1体を破壊して、それと同名のフォロワーを場に出す」という能力を持つウルズと組み合わせると……
なんと増える。いや、そのりくつはおかしい。
見た目はシュールだが、除去困難な大型フォロワーが二体も出現する強力なコンボでであり、初期環境ではこのコンボを多く見る機会があった。
他にもネクロマンサーには自分のフォロワーを破壊して能力を働かせるカードが多く、それらとのコンボも強力。
欠点は、消滅や変身などの破壊以外の除去に弱い点と、コストが重く速効性がない点。また数は少ないものの、通称「バウンス」と呼ばれる手札に戻される能力を使われると、コストの重さゆえに再プレイが面倒でもある。
特に消滅に関しては、第2弾『ダークネス・エボルヴ』に収録された、フォロワーまたはアミュレットを無条件で消滅させるオーディンなどの追加によって、第1弾環境よりも厳しい立場となった。
その性質上、膠着状態から一気に優勢に固める・若干優勢を一気に有利へと傾かせるといったようなあと一歩を押し切るために使う分には強いが、劣勢状態から盤面をひっくり返すタイプのカードではない。
とはいえ、他のクラスにはないユニークな能力を持ち、対処の難しさからフィニッシャーとしての性能は随一。
第3弾『バハムート降臨』にて冥守の戦士・カムラが登場したことでターンを凌ぐ手段が増えたことや、怪犬の墓守によって消滅を破壊に上書きする手段を得たこと、同弾の看板ともいえるバハムートに滅法強いことも追い風となっていた。
各環境(第2弾~第7弾)の変遷
『ダークネス・エボルヴ』では、「進化時 このバトル中に破壊された、コスト最大の自分のフォロワーと同名のフォロワー1体を場に出す」という能力を持つケリドウェンが登場し、増殖の手段が増えた。
また『バハムート降臨』で登場した「それぞれコストの異なるフォロワーをランダムに1枚ずつ、自分のデッキから場が上限枚数になるまで出す。この能力で出たフォロワーすべてを破壊する。」という能力を持つネフティスによってデッキから直接場に出る機会も得た。こちらは「ネフティスネクロ」と呼ばれる専用構築になっている。
しかし、第4弾『神々の騒嵐』において、お得意先であったドラゴンにエンハンス10で相手の場のカードを全て消滅させるライトニングブラストが追加。
他のパワーカードの追加もあり超強化されたドラゴンは大流行、今までのように出せば勝ちというわけにはいかなくなってしまった。
それだけでなく、同じネクロマンサーにもフィニッシャーとしてより強力な魔将軍・ヘクターが登場。『ダークネス・エボルヴ』以来再び瀬戸際に立たされる事となる。
その一方で、「自分のターン終了時、「自分のPP最大値」より低いコストのネクロマンサー・フォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから場に出し、そのフォロワーを破壊する」能力を持つアミュレット死神の手帳の登場によってネフティス以外にもコストを踏み倒す手段を手に入れた。
そして2017年5月、モルディカイだけでなくさまざまなコントロールデッキに強いことが危険視され、ライトニングブラストが運営によって弱体化(ナーフ)され採用率が減退。これによりモルディカイは再び環境入りすることとなった。
同時に、魔将軍・ヘクターを軸にしたデッキのキーカードの一つである骨の貴公子が、第5弾『ワンダーランド・ドリームズ』の実装以降である同年8月にはついにヘクター自身がナーフされたものの、未だ環境トップを守っていたヘクター系統のネクロマンサーデッキにどこまで追随出来るか、モルディカイの戦いは何ヶ月にも渡り続いていた。
「勝負はここからだ……!」
しかし、第7弾『時空転生』の実装と同時に新ルール「ローテーション」が実装。
ローテーションとは、「最新の5つのカードパックのみが使用可能」というルール。つまり、スタンダードカードパックに収録されたモルディカイは、新ルール新設と同時に以降主流となったローテーションルールでは使用不可能となってしまったのだ。
これによって『時空転生』環境のローテーションルールにおけるネクロマンサーデッキの覇権は、完全に魔将軍・ヘクターへ譲ることになったのである。
「決闘に終わりはない。」
リメイクカード(永遠の決闘者・モルディカイ)
第7弾リリースと同時にローテーション落ちしてしまったモルディカイだが、第9弾『蒼空の騎士』にて永遠の決闘者・モルディカイというカード名でレジェンドとしてリメイクされた。
「誓いは永遠──いざ、尋常に」
カード名 | 永遠の決闘者・モルディカイ |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ネクロマンサー |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 10 |
進化前 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | このフォロワーがリアニメイト によって場に出たとき、進化する。 |
ファンファーレ ネクロマンス 6; 進化する。 | |
進化後 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | ラストワード 永遠の決闘者・モルディカイ(進化前)1体を出す。 |
CV | 保村真 |
収録セット | 蒼空の騎士 |
※リアニメイト…バトル中に破壊された、リアニメイトの数字以下でコスト最大の自分のフォロワーを場に出す能力。
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
※ネクロマンス…指定された数字分の墓場を消費して発動する能力。
※ラストワード…場から破壊されたときに発動する能力。
ステータスが2ずつ増加したかわりにコストは10と最重量となり、復活も進化後限定かつ一度限りとなった。見ての通り、そのまま使うには重すぎるため、ほぼリアニメイトで運用することが前提のフォロワーである。
リメイク前と比較すると、自動で進化してくれることにより棒立ちになることがなく、場に出た際の隙はかなり減っている。
同弾のネクロマンサーレジェンド幽想の少女・フェリと組み合わせれば、いわゆる「OTK」となる21点を1ターンで叩き出すことも可能。
同時期にはリアニメイト先として主流のフォロワーだったゼウスがローテーション落ちしたこともあり、リアニメイト軸のデッキではフィニッシャーの候補として使用された。
例によって消滅や変身で呆気なく処理されてしまう点もリメイク前と共通だが、何度もリアニメイトすることで相手の対策が尽きれば勝機はある。
リメイクカード(永劫の決闘・モルディカイ)
前回のリメイクカードのローテーション落ちから久しい第25弾『極天竜鳴』では、モルディカイがアディショナルカードで再びリメイク収録された。
「決闘は永劫──いざ、尋常に」
カード名 | 永劫の決闘・モルディカイ |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ネクロマンサー |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 10 |
進化前 | 攻撃力:5 体力:5 |
能力 | EPによる進化ができない。(能力による進化はできる) |
相手の能力で選択できない。 | |
場に出たとき、これを含めて、自分の場に出た永劫の決闘・モルディカイがこのバトル中に4体以上なら、進化する。 | |
進化後 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | 相手の能力で選択できない。 |
これが場にいる限り、自分のリーダーは「受けるダメージは0になる」を持つ。 | |
自分のリーダーがダメージを受けたとき、これにXダメージ。Xは「0になるまで減らしたダメージ」である。 | |
ラストワード 自分のリーダーは「次の相手のターン開始時、永劫の決闘・モルディカイ1体を出す。この能力を失う」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。 | |
CV | 保村真 |
収録セット | 極天竜鳴 |
※ラストワード…場から破壊されたときに発動する能力。
10コストという高いコストを持つ点は永遠の決闘者・モルディカイと同様。こちらも素出しは重たすぎるためリアニメイトを前提に運用することになる。
進化前の「場に出たとき」は葬送などで場に出た際も働くため、そちらの能力とも組み合わせることになる。
そして、場に出た際に自分の場に出た永劫の決闘・モルディカイがバトル中に4体以上だった場合、自動的に進化する。つまり予め3体以上場に出ていた際に場に出せば条件達成となる。
進化後の能力は、簡単に言うと自リーダーのダメージに対する身代わりとなる能力。選択不可能力も持つため、除去する際は対象を取らないものか突進などのフォロワーによるものでしか対処ができない。
また、除去しても恒例のラストワード能力によって再び場へ戻ってくるため、うまくデッキを構築することでリーダーの体力をしぶとく守り続けることができるだろう。
リーダースキン
2016年8月に実施されたアップデートにて、ネクロマンサーのリーダースキンとしても実装された。カードの時と比べると物腰が柔らかい印象となっており、紳士と言われることもある。
ゲーム内通貨の「ルピ」や、課金アイテムの「クリスタル」で購入が可能。
元ネタ
Shadowverseのカードイラストの多くは、同社制作のソーシャルゲーム『神撃のバハムート』から流用している場合が多いが、これもその一つで、あちらでは「スケルトンデュエリスト」という名前になっている。
実はこの何度も復活する能力は、神撃のバハムートのカード内に記されているストーリーが元ネタとなっている。
デュエリスト・モルディカイの進化前・進化後のイラストも、あちらの第1段階目と第4段階目のイラストを使用している。
→スケルトンデュエリスト (SSレア) - 神撃のバハムートwiki
背景ストーリー
遠い昔、姫の心を巡り二人の騎士が決闘の約束をした。
しかし、突然の戦火が二人の約束を引き裂いてしまった。
一人の男は姫を連れて逃げ、もう一人の男は二人を守るため敵軍の前に立った。
容赦ない敵刃の前に男は倒れた。
時が過ぎ、気まぐれな悪魔が雨垂れと共に倒れた男に魔力を注ぎこんだ。
男は起き上がり、決闘の相手を求めた。
その身を地獄の魔炎に焼かれながら、男は永遠に決闘の相手を探し続ける。
遠き日の決着を付けるために。
同作ストーリー中での物語である『ミスタルシアストーリー』でも登場。
カードと同様正々堂々として礼儀正しい騎士の鑑のような人物。強き相手との戦いを求めており、同作主人公のカレトを戦う価値のある相手と見定めて旅立つ。
グランブルーファンタジー
同じCygames制作のグランブルーファンタジーとShadowverseとのコラボイベント『Duelist of Eternity』ではボスとして登場。
イベントストーリーでは、Shadowverse本編では見られなかったルナとの会話があり、彼女から「モルちゃん」という渾名をつけられる。既に死んでいることからルナに「お友達」と認定されつつ、言葉のドッジボールを繰り広げる。また、生前の彼を表す回想シーンも用意されるという厚遇を受けた。
主人公のことを長らく求めてきた「決闘の相手」と思い込み、勝負を仕掛けてくる。
チャレンジクエストは何度倒しても復活するShadowverseでの性質を体現した仕様となっており、アリサとルナのチェインバースト以外ではトドメを刺せず、永遠に戦い続けることになる。
関連イラスト
使い手であるルナと共に描かれたイラストも多い。
関連タグ
Shadowverse Shadowverseの登場人物一覧 ネクロマンサー(シャドウバース)
肉無き体を満たす、果てなき決闘を見据えて。