概要
1992年10月1日にドイツで、1993年7月20日にアメリカで公開された、トムとジェリーの初の長編映画。日本では1995年8月19日に公開されている。
この作品の最大の特徴として、トムとジェリーが人間の言葉で会話をするという場面が存在している(但し、実は初期の頃(例えばトムとジェリーが会話をする場面が入っている作品である「淋しがりや」が代表的な例であり、それ以外にも「ネズミ取り必勝法」などのようにトムやジェリーが台詞を言う展開がある話が存在している)からトムとジェリーが台詞を言っている場面が存在している)。
だが、(前述の作品を除いて)普段は言葉をしゃべらないことが多いトムとジェリーが会話をする点については、多くの批評家から厳しい意見を与えられることが多かった。また、トムやジェリーよりも、本作に登場している少女であるロビンがより目立ってしまっていたという批評も存在していた。
その影響もあるのか、350万ドルの製作費に対し360万ドルしか売り上げられず、興行収入の面では失敗に終わった。
この長編映画の興行収入の失敗も影響しているのか、トムとジェリーの長編映画は、2021年に実写映画が公開されるまでは、長らく公開されない状況になってしまった(その代わり、2002年以降はトムとジェリー魔法の指輪を筆頭に数多くのOVAが制作されることになる)。
ストーリー
世界一有名なネコとネズミ『トムとジェリー』が帰ってきました!行方不明の父親を捜している少女ロビンと出会ったトムとジェリー。ロビンを助けることに決めたトムとジェリーでしたが、意地悪なフィグおばさんと弁護士のリックブートに捕まり、悪いお医者さんアップルチークの待つペット刑務所に入れられてしまいます。新しい友達パグシーやフランキーと協力し、刑務所を脱獄したトムとジェリーは果たして……。さあ、トムとジェリーとロビンの、大冒険が始まります!