概要
『トラスティベル~ショパンの夢~』は、トライクレッシェンドが開発し、
バンダイナムコゲームスから2007年6月14日に発売されたXbox360用のRPGである。
2008年9月18日には新要素を追加したPS3移植版『トラスティベル 〜ショパンの夢〜 ルプリーズ』が発売された。XBOX360版では難解で不透明だったシナリオの流れを判りやすく解釈できるようにする変更や、マルチエンディング、操作可能なキャラクターやコスチュームの追加といった新要素が追加されている。
ポーランドの作曲家で、優れたピアニストでもあったフレデリック・フランソワ・ショパンに焦点を当てた物語で、コンピュータRPGとしては異例の歴史上に実在した人間を題材としている。登場する用語には、音楽に関連したものが多く使われており、各章の題名はショパンの有名な楽曲のタイトルを基にしている。
物語の舞台は、ショパンが逝去の前に最後に見た夢の世界となっている。
夢の世界ではいわゆる魔法という概念が存在しているが、不治の病を患っているものが使えるようになるもので、近づくと病が感染するという迷信のため魔法を使えるものは忌み嫌われている。
ショパンはこの世界が自分の夢であると気づいており、すべてが幻で、偽物であると認めていた。
そんな時、ショパンは一組の少年少女と出会い・・・。
登場人物
パーティキャラ
アレグレット(CV:下野紘)
子どもたちのためパン泥棒している少年。
残酷な運命に翻弄されながらもひたむきに生きる“ポルカ”に惹かれる。
ポルカ(CV:平野綾)
不治の病に侵され、そのために魔法が使える少女。
“ショパン”と出会い、残り少ない命を人のために使おうと考える。
ビート(CV:小林由美子)
アレグレットを兄と慕う幼い少年。明るく分け隔てなく人と接する。
ちなみに、彼は戦闘中に敵の写真を撮る事が出来、店で売る事が可能。
物語の中心に位置する男性。ポーランドに生まれ「ピアノの詩人」と呼ばれる音楽家。
彼もポルカ同様死期が迫っているため、魔法を使う事が出来る。結核で亡くした妹とポルカを重ねている。
ビオラ(CV:桑島法子)
ヤギを放牧しながら生活する女性。
ポルカやアレグレットに「鉱封薬」の真実を教え、2人の旅に同行する。
サルサ(CV:かないみか)
8歳の少女でマーチの双子の姉。
アゴゴの森の番人を務めている。底抜けに明るい性格をしている。
マーチ(CV:斎藤千和)
8歳の少女でサルサの双子の妹。
アゴゴの森の番人を務めている。姉と正反対で礼儀正しく、落ち着いた性格をしている。
ジルバ(CV:中田譲治)
反政府組織「アンダンティーノ」のリーダー。
冷静で理知的、周囲のメンバーからの信頼も厚い。
ファルセット(CV:半場友恵)
ジルバの幼なじみで、組織でも彼の片腕として活躍する。
ジルバに密かな思いを寄せている。
クラベス(CV:園崎未恵)
ジルバの恋人で、剣の腕前も確か。ファルセットとは微妙な関係にある。
クレッシェンド(CV:小西克幸)
正義感が強く、民を愛するバロック城の王子。
ワルツとは対照的に温和な人物。その正義感から、板ばさみの状況に追い込まれる
XBOX360版では主要人物として登場しつつもNPCで、PS3版追加パーティーキャラ。
セレナーデ(CV:折笠富美)
23歳の女性。クレッセンドの婚約者。
おしとやかな性格だが、他人に振り回されない強い心を持っている。
クレッシェンドと同じく、PS3版追加キャラ。
フォルテ政府
ワルツ(CV:皆川純子)
フォルテを治める伯爵。
部下を戦略ゲームのコマと考え、子どもの残酷さと大人の知的暴力をあわせ持っている。
ロンド(CV:浅川悠)
ワルツの部下の中では紅一点。
戦闘や暗殺のプロとして教育され、下された命令は確実に遂行する。
フーガ(CV:櫻井孝宏)
ワルツの部下。
一見紳士的だが、嗜虐的で残虐極まりない自己中心的でナルシストな男性。
チューバ(CV:斎藤志郎)
ワルツの部下。
図体が大きく力はあるが、頭は悪い。下の者には尊大で、上の者には弱腰な態度を取る。
レガート(CV:茶風林)
ワルツの側近。
フォルテ城の執務をこなし、ワルツに取り入ることしか考えていない。