概要
充分な準備が出来たり、いざ取り掛かる段(土壇場)になってキャンセルの連絡をしたりされたりすることである。
似たような言葉に「すっぽかす」や「No show(ノーショー)」(飲食店や宿泊施設に予約しておきながら来ないこと)があるが、ドタキャンとは異なり、そもそも連絡を入れないという違いがある。
流行語のようにも思えるが、もともとは芸能界や放送業界、旅行代理店業界などで使われていた業界用語であり、1990年前後から一般の間でも使われるようになった。
そのため若者言葉の中では意外と古株であるが、「ドタキャン」以外に同じ意味を指す新語がこれ以降登場していないことや、語感および使い勝手の良さから死語と化すことなく現在でも使われ続けている。
ドタキャンされた相手は大なり小なり迷惑を被ることが大半なため、基本的にどこの世界、どこの業界でもドタキャンはやってはいけない禁忌とされており、急病や怪我や事故や身内の不幸、天変地異の発生といった相応のやむを得ない理由があるならばともかく、手前勝手な理由で二度三度と繰り返すと、関係者や周囲から「信頼できない奴」と見做されて人間関係や社会的地位に死亡フラグが立つことも十分考えられる。
芸能界だけでなく、たとえば飲食店やホテルには「利用日当日(あるいは前日)になって、然るべき理由も無くキャンセルした場合は罰則金を支払ってもらう」といったペナルティを課しているところが珍しくないが、これも一種のドタキャン対策と言えるだろう。
関連タグ
- t.A.T.u.、沢田研二:いずれも出演予定の番組やライブのドタキャンで大きな騒動となった人物たち。
- 埼玉県水着撮影会直前中止問題:2023年6月に埼玉県の県営公園で開催予定だった水着撮影会が、開催直前に中止となった問題。中止要請が各方面に損失をもたらすドタキャンに等しい時期だったことで論争となった。