概要
PS2用ゲームソフト、日本国内では、2002年11月14日に日本国外では、2003年2月16日に2016年2月17日からゲームアーカイブスにてそれぞれ発売された。
1~4との世界観の違いから、主題の「ブレスオブファイアⅤ」ではなく副題の「ドラゴンクォーター」の方が大きく表記されている。
ファンからもBOFⅤではなくドラゴンクォーター、または略称であるドラクォと呼ばれる事が多い。
Pixivでの登録はドラクォのほうが多いのでそちらで検索しても良い。
王道のストーリー、練りこまれた設定とキャラクターたち、激熱のラストバトル。そして感動のEDもあいまって最後までプレイした人の評価は総じて高い。
しかし、高い難易度・バイオハザードのような周回を前提とした早解き推奨(クリア時間や先制攻撃の成功率により後述の『D値』が上昇し、入れる部屋が増え貰えるモノが良くなる)のゲームシステムや、それまでのブレスオブファイアシリーズとは大きく異なる世界観などが不遇の評価の原因となった。
そのため中古市場に大量に流れ『ワンコインで買える神ゲー』と呼ばれることもある。
キャッチコピーは「そらをみにいく」。
ストーリー
千年の昔に起きた災厄により、人々は『空』を捨て、地下へと逃げ込んだ。
そこで人々は竜とのリンク値『D値』という先天性の能力により差別を図り、よりD値が低いものを虐げて暮らしていた。
主人公の『リュウ』はD値1/8192というレンジャーとしては低い適正であったが、エリートである『ボッシュ』(D値1/64)とコンビを組んで治安のため下層部で働いていた。
そんなある日、上司ゼノから機密の積荷の警護任務を言い渡される。
しかし任務の途中、反政府組織『トリニティ』の襲撃を受け、積荷と共にリュウは最下層部へと落ちてしまう。
そこで見たものは『ディク』(地下世界の化け物)に連れ去られそうになっている女の子だった。
ディクから女の子を助け出したリュウは、ひとまず安全なところへと連れて行こうと女の子の手を取る。
女の子はほとんど口が利けなかったが、名前だけは何とか口にする事が出来た。
その名は『ニーナ』。
そしてリュウはニーナを助けるため、その手を離すことなく、『空』を目指す事になる。
この世界で生きるしかないとしても…
このまま生きるほうが楽だとしても…
その先に何があるか分からなくても…
何も知らないほうが幸せだとしても…
たとえ世界を壊してしまうとしても…
少女を救うために…
世界を開くために…
少年は空を目指す…
ニーナ、空に行こう。
キャラクター
リュウ=1/8192
本作の主人公。
下層でレンジャー(政府公認の自警団的組織)として暮らす青年。
低いD値でありながら、竜・アジーンと契約を結び絶大な力を振るう。
しかしその代償から体は蝕まれ続け、侵食率はDカウンターという数値で表示される。
竜の力を行使する際にDカウンターは急激に上昇し(何回かは、イベントバトルで自動で竜の力を行使する<その際も、Dカウンターは上昇する>)さらにプレイ時間に伴いDカウンターは0%から100%へと刻々と増え続け、カウンターが100%に達した瞬間ゲームオーバーとなる。
彼はニーナを助けるため、世界を破壊しながら『空』を目指す。
なお、周回を繰り返してD値を上げてもキャラクターとしてのD値はそのまま。
本作のヒロイン。
背中から不思議な赤い羽根のようなものが生えている。
リュウに助けられたため、とてもリュウに懐くがある事件により治療不能の障害を負ってしまうことになる。
地下世界のどこにも彼女を助ける術はなく、ただ一つ『空』へたどり着く事だけが彼女を救う道だった。
戦闘中のスキルはシリーズお馴染みの魔法や、殴られると爆発するダミー人形を仕込むトリッキーなものも。
反政府組織『トリニティ』の一員。
リュウとボッシュを襲い、機密の積荷を奪おうとした。
D値は不明だがかなり高い数値である事が臭わされている。
彼女もまた、リュウとニーナと共に『空』を目指す事になる。
彼女の戦闘中に扱う「ランゲージスキル」は非常に独特であり、2つの単語(「これで!」「ほらほら」「邪魔だよ!」「なんてね」「乱れ舞え!!」「とどめだ!!」など)のスキルを組み合わせて戦う。組み合わせによっては即死になるものも。
ボッシュ=1/64
二桁という非常に高いD値を持つエリート。
実績を積むため、今は下層でのレンジャーとして暮らしているが、非常に高い出世欲を持っている。
リュウのことを『ローディ(=Low D)』(自分よりもD値が低い人の事を蔑称としてそう呼ぶ習慣がある)と馬鹿にするが、表向きは険悪な仲ではなく対等の『相棒』として接するリュウのことを彼もまた『相棒』と認めている。
しかしリュウが最下層部へと落ちたときから、彼らは道を違える事になった。
関連イラスト
外部リンク
関連タグ
鬼束ちひろ(CM&EDテーマに『Castle・imitation』が使用されている)
崎元仁(楽曲担当者)