「ドーモ」
説明文
◆忍◆ ニンジャ名鑑#197 【ドラゴンベイン】 ◆殺◆
アマクダリ・セクトのニンジャ。
3フィートのオベリスク型槍頭をもった鎖付き巨大槍「ツラナイテタオス」の使い手。
クレーンでないと運べない程の大業物を用いてアクロバティックに跳びまわり戦闘するさまは
実際恐怖以外の何ものでもない。
(ネオサイタマ電脳IRC空間「ニンジャ名鑑」より抜粋)
人物
初出エピソードは第2部「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」。
暗黒経済組織アマクダリ・セクトに所属する強豪ニンジャ。アマクダリの中でも高ランクの集団『アクシス』の一人。アマクダリの首魁アガメムノン直属の部下であり、他のアクシス隊員とも一線を画すハタモトと呼ばれる存在である。
ニンジャネームの『ドラゴンベイン』(Dragon Bane)は『竜を滅ぼすもの』といった程度の意味。
寡黙で無口であり、戦闘時の掛け声やアイサツ以外で喋ることは滅多にない。
古の超巨大オベリスク槍ツラナイテタオスを振るい、高い戦闘能力、咄嗟の判断力、戦術眼を併せ持つ恐るべきニンジャ。
同じくアマクダリ・ニンジャのコロッシヴからは「アニキ」と慕われており、その他の仲間のニンジャ達からも信頼されている。
その豪快なビジュアルや戦闘描写、男らしさからヘッズの間でも人気が高い。
その正体はかつて世界を裏で操っていた「鷲の一族」に仕える「鷲のニンジャ」と呼ばれるニンジャ集団の末裔。
ただし彼自身はリアルニンジャではなく、モズ・ニンジャクランの下級ソウルを宿すニンジャソウル憑依者である。
同じ素性を持つスワッシュバックラーとともに、鷲の一族の末裔たるアガメムノンが地球に降り立ったその日から彼を支え続けていた。
容姿
豹の頭を模した珍しいカブト・メンポを装着しており、白金色のニンジャ装束に身を包んでいる。背丈や体格はニンジャとしては平均的だが、その体には不釣り合いなほどのニンジャ筋力が秘められている。
物理書籍版および漫画版では全身を鋭角的なフル・メイルで鎧い、その上から赤いトーガをまとった姿で、
非常にスタイリッシュかつヒロイックな姿である。
ジツ・カラテ等
ジツ(特殊能力)の類いを一切使わないカラテ(格闘能力)に特化したスタイルのニンジャ。
先述したように体格こそ平均的だが、それに不釣り合いなほど非常に高い身体能力の持ち主である。
そのパワーとワザマエ(技量)は巨躯による怪力が特徴のビッグ・ニンジャクランに匹敵するとも、あるいはそれ以上とも見積もられており、
並程度ならばニンジャが相手であっても腕や首を素手で引き千切る、チョップで首を斬り飛ばすなどの超人的な芸当をやってのける。
その尋常ならざる膂力、特に並外れたニンジャ跳躍力を活かし、イクサではオベリスクめいた超巨大槍『ツラナイテタオス』を振るい戦う。
また槍の使えぬ閉所などでのイクサであっても、持ち前のカラテで並のニンジャをも寄せ付けない。
生半可なニンジャでは太刀打ちすら出来ぬほどのカラテのワザマエの持ち主である。
ツラナイテタオス
ドラゴンベインの代名詞とも言うべき全長10フィート(約3.04m)以上の長さを持つ巨大槍。古のモズ・ニンジャクランに由来する、骨董品も同然のニンジャウェポンである。
Twitter連載時は穂先3フィート超、柄7フィート超とされていたが物理書籍版以降はサイズ比が逆転し、
穂先が7フィート強、柄が3フィートのオバケめいた大型武器となった。
四角錐状の槍穂にはルーンカタカナによって『ツラナイテタオス』と刻印されているのが特徴。
見た目に違わぬ重量があり、高レベルのニンジャ筋力を持つニンジャスレイヤーでも持ち上げることは容易ではない。
ドラゴンベインはこの大質量武器を用いてモズ・ニンジャクランの得意技、すなわち自前の筋力による高高度跳躍と、そこからツラナイテタオスによる急降下突撃を放つ。
その威力は装甲車を中のニンジャごと刺突貫通、爆発四散させ、大企業謹製の大型決戦兵器の装甲をぶち破って深々と突き刺さるほど。
もちろん並のニンジャがまともに喰らおうものならプリンセプ…クズ肉に早変わりである。
まさしく『貫いて斃す』ための大槍であり、これを振るう彼の姿はさながら屠龍の英雄と言えよう。
柄には長い鎖が装着され、空中から擲ったあとの槍を引き寄せたり、鎖鎌めいて振り回したりなど自由自在に扱うことができる。
強力な武器ではあるが、弱点はやはりそのサイズ。
そのあまりの大きさゆえに、屋内などの閉所ではこの武器はもちろん、得意の急降下戦法も捨てざるをえない。