概要
スラヴ民族に伝わる中庭に住む毛むくじゃらの妖精で、家の中に住むドモヴォーイより粗野でいたずら好きであるといわれる。
ドヴォロヴォーイは白い毛の動物が嫌いで、特に仔馬や子牛にいたずらをして弱らせるので、スラヴの人々は大きくなるまで小屋の中で飼わなければならなかった。
ただし雌鶏だけは白くてもいじめられないとされる。
機嫌が悪いと中庭で暴れるので、そのときはパンを供えればよいとされるが、それでもおさまらないときは嫌いな白い毛の動物を投げ込むか、熊手で突き刺して止めるしかない。
また人間に化けることができ、女性に対して恋心を抱くことがあるが、好きになった女性がほかの男性と仲良くしているのを見かけると嫉妬して髪の毛をぐしゃぐしゃに縺れさせてしまうという。