概要
スラヴ民族の伝承に伝わる精霊、あるいは神霊の一種。
“オヴィン”とは納屋という意味で、その名の通り納屋(穀物倉)に住み守護するドモヴォーイの仲間の精霊である。
毛むくじゃらの黒猫、あるいはイギリスに伝わる精霊・ヘルハウンドによく似た恐ろしい犬の姿をしているとされ、犬のように吼えるが、大口を開けて人間のように笑うことも可能だとされる。
大変気性の荒い性格をしており、直ぐに機嫌を損ねて真っ赤に燃える両目から炎を出して納屋を燃やしてしまう為、大抵母屋と納屋を離して建てるのはその事が由来になっているらしい。
機嫌が悪いオヴィンニクを宥める為に人々は若い雄鶏を生贄として捧げるという。