概要
過去のオールドランドの住民で、フィンターの友人。サールの部下。外見は小太りで青い服を着た、たらこ唇が特徴の小柄な人形。作中ではバートがレイドラの体内で見たフィンターの過去に登場した。
人物
一人称は「俺」
基本的に面倒見の良い素直で温厚な人物であり、オールドランドに行く事をフィンターに誘ったり、自主練をしていたフィンターを褒めるなど結構良心的なキャラクター。だが、フィンターがサールに勝利した際には、他の住民と同じく彼を裏切るなどすこし陰険な一面を持つ。ヘタレで打算的なのか、命を惜しんでオールドランドの情報を敵であるコレクターズにうっかりもらそうとすることもあった。
作中での活躍
初登場はイロスマEX10章シーン6からのレイドラの体内、絶望の鑑の回想シーンに登場。昔は「さえちゃん」という女の子の玩具として、フィンターと共に大事に扱われていたが、彼女が中学生に進学したことを折に捨てられてしまう。彼女の事を潔く諦め、事前に情報を得ていたオールドランドへと向かい、そこで新兵としてオールドランドに雇われることとなる。新兵への厳しい訓練を受けながらも少しずつ生活に慣れていたが、ある日、フィンターと話している最中にコレクターズの襲撃に巻き込まれてしまう。すぐにコレクターズに降伏したことで、情報を吐かせる為捕虜にされそうになったが、駆けつけてきた当時の四大幹部に命を救われた。それから暫くは目立った活躍は無く、フィンターが自主練に打ち込む姿を褒めたり、リア博士が打ち上げの参加を断る姿を見て悪口を言ったりしていた。しかし、ある日の昇格試験から、フィンターが圧倒的な実力で四大幹部であるサールを二回も倒し、サールを完全に敵に回した姿を見て、彼を嫌うようになる。フィンターを突き放すようになり、ある日嘘の約束を取り付けて時限爆弾でフィンターを爆死させようとするが、殺すには至らず失敗。フィンターの右目に大きなキズを付けた。それから暫く出番が無かったが、シーン14で再登場。四天王に出世したフィンターを、彼に反感を持ち殺そうとする人形達の命令で呼び出し、自分はその後ろに隠れて事態を見守った。しかし、人形達もフィンターの実力には敵わず全滅。呼び出したナカジも始末されそうになり、殺されまいと必死に命乞いをした。彼はフィンターを庇って自分も槍玉に上がることを恐れ、庇う事はしなかったと語り、その考えに僅かに理解を示したフィンターに図々しく前のように友達になろうと迫るが、その命乞いも結局は聞き入れられずフィンターに頭から胴体までを真っ二つに切り裂かれ殺された。
「お前はぁ...最低...最悪だぁ!!」
補足・余談
- 名前
名前が判明するのが10章シーン10と初登場から4ヶ月近くかかっており、それまでは字幕でも「男」と表記されていた。と言っても別に伏線だったわけではなく単に言及される機会がなかっただけである。
- 話し方
舌足らずで独特な話し方をするので、彼の名前が判明するまで、一部の視聴者からは「入れ歯くん」と呼ばれていたとかいないとか
- 新キャラ
リア博士が登場した当時、「イロスマEXの新キャラも獣似隊を除けばほとんど出揃いました」という作者の発言があったので、そんな中登場した彼らの存在は一部で少し話題になった。フィンターも当時は名前を明かされていなかったし。その後もアイスドールやかずみなど獣似隊以外の新キャラが結構出ているので作者のイロスマに対する口の硬さを褒めるべきか。
- モンスマでは
アカジと言うナカジに似たキャラクターが登場する。