概要
オールドランド四天王の内の一人。
四天王の中では三番目に登場した。
外見は緑のカーリーヘアと目元にある緑色の十字の刺青、眠たそうな半目に団子っ鼻が特徴的なイロスマに登場する人形の中では一番の巨躯の持ち主。
あまりにもデカすぎてイロスマメンバーからは木と間違われたこともある。
人物
一人称は「僕」。常に間延びした喋り方をする。
性格は自然を愛する温和でマイペースなのんびり屋で、常に無表情。植物や緑に対する愛着心は誰よりも強い。
オールドランドでの生活は「にごった水と、汚いゴミしかない空き地」と思い内心嫌っていたらしく、イロスマ島にやってきた時に島に広がる豊かな自然に感動し、イロスマ島の自然を守ると決意したとのこと。
攻撃的な人物が多いオールドランドの四天王の中では唯一イロスマメンバーを敵視せず、異変解決をする為に協力を申し出るなどかなりの平和主義者...のようにも見える。
それと同時に敵対する者は「緑の敵」と一方的に決めつけて考える過激なエコロジスト。
自分と同じく緑の仲間と認定したイロスマメンバーを信頼していたのか、部下のウサギシから急かされても咄嗟に反論していた。
だが、その性格ゆえか森に放火するなど緑に対して乱暴な行為を行う者は決して許さず、シャドーとの戦いで森に火をつけたかずきとマリオをバート達の仲間だと知った際は激怒して彼らを敵視するようになった。
自然に優しい人形の存在を把握し認めてはいるが、少しでも自然を傷つけるような素振りをすれば即抹殺しようと考えるなど、話が通じるようで実際の所対話の余地は皆無。
普段はぼんやりとしているものの、緑の敵と認定した相手には暴れ出すなど、ブチギレた際のギャップがかなり大きい。
なぜイロスマ同人誌キャラとの戦闘ではリダの発射した炎を身を挺して守ろうとしなかったのが謎だが
一方で自然に関わること以外には極めて淡白。
オールドランドの侵略活動はあまり興味はないらしく、王の作戦には一応参加しているものの自分にとってはどうでもいいのか提案を考えるのも殆ど同僚に任せっきりであり、上司のオーズンにもタメ口で話しながら聞き返す事も多い。
味方への仲間意識なども希薄で、ウサギシがイロスマメンバーに倒されても無視、同僚が殺し合いをしていても「自分とは関係ない」と言い張り止めようとしないなど薄情な面も目立つ。
四天王の中では一番精神年齢が低いせいか、殺し屋を「さん」付けで呼んだり、獣似隊の大将を「こんなの」呼ばわりするなど、ちょっとお茶目な面も。
人間関係
- 獣似隊とその他大勢の部下
グリングはオールドランドの侵略活動にはあまり興味が無いらしく、部下達からはその事に非難される事が多くあまり人気はないようだ。
打算的な事を言っては困惑される事が多く、バーマー自身も彼の扱いには苦労している。
王の作戦の足手まといとなったサールを非難していたが、イロスマメンバーの捕虜になったサールの安否を気に掛けるなど心配していた様子。
他の四天王共々見下されてはいるものの、フィンターの作戦に素直に同意する事が多く険悪という訳ではない。
上司にあたるのだが、敬語は使っておらず通常の口調で接しており、オーズン自身もその事については気にしていないようだ。
基本的にオーズンに質問をするなど信頼関係は良好である。
関わる事はあまり無いが、彼女との別れに驚愕するなど少し寂しがっていた模様。
- ドラッグ&ヘロイン
イロスマメンバー共々工場爆破の餌食にしようとしたオーズンに困惑するなど彼らの安否は心配していたらしい。
主な部下
- ウサギシ
- ヒツジィ
- ブルードッグ
獣似隊のメンバー。ヒツジィは元々王の側近だったが今はグリングの部下。言い訳ばかりして仕事をしないウサギシにグリングが叱責するなど、部下との関係はあまり良くない。
戦闘能力
巨体に違わない作中最高峰のフィジカルとバイタルを持ったパワーファイターであり、
- イロスマ島からオールドランドまでの超長距離を跳び越えて移動できる
- 投げつけられたボルトを殴り飛ばしそのまま『Tスピン』を破壊、ボルトを退場させる
- 自分の背丈ほどもある木を軽々とぶん投げる
- カズキの斬馬刀をパンチで粉々に破壊
など、今までのイロスマキャラとはまさに次元が違う身体能力。
防御力もすさまじく、ライトの『ライトプリズム』などの高火力の技や、アスカの剣やカズキの斬馬刀の一撃を喉元に受けても少し痛がるだけで余裕で耐えるという異常なタフさを見せている。
本来の性格はあまり戦闘を好まない心優しい人物ということもあり、臨戦態勢に入るまでに少し時間が掛かりその間に無防備で攻撃を喰らってしまいやすい部分はあるものの、先述したタフネスで大抵の攻撃は耐えられるため特に問題はない。
しかし無敵というわけではなく、材質が木で出来ている人形であるためか炎属性の攻撃が効果バツグンという致命的な弱点を持つ。
命中させると身体が炎上し、タフなグリングでも無視できないほどの大ダメージを負う。
グリングも自分の弱点は理解しており、炎属性の攻撃だけは素直に回避を選択するほど。そのせいで避けた先の植物が燃えたりするのはご愛嬌
他にも『リーフシールド』の防御を貫通するなど炎属性の出番は多いが、自然を傷つけたことで逆にグリングを本気で怒らせる結果にもなるので使いどころは見極めたい。
技
- グラウンドクラッシュ
ジャンプした後に強力な地震を起こす。
一撃で森全体に広がった炎を消火するほどの威力を持つ他、味方を巻き込まないように範囲を調節することも可能。
猛然と敵に突撃し、硬い胴体を叩きつけて攻撃する技。
攻撃が当たった際には木の葉が飛び散るようなエフェクトが入る。
- ヘビーボンバー
空高く跳び上がり、上空から重量を生かしたボディプレスで相手を押し潰す。
周囲に3枚の木の葉を張り巡らせ、敵の攻撃をガードする。
飛び道具には有効だがあくまで木の葉なので炎属性の攻撃には弱い。
元ネタは『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』に登場するウッドマンの特殊武器。
- リーフストーム
尖った葉っぱで相手に葉っぱの嵐を巻き起こす。
- GreenSpring
グリングの王から授かりし究極奥義。
強烈な地ならしで敵を怯ませ、動けない敵を連続で踏みつけて殲滅する猛烈なコンボ技。
同人誌キャラの軍団をほぼ全滅に追い込むほどの威力。
作中での活躍
イロスマX
sm5章
このストーリーで初登場。
イロスマ島が暗闇で覆われている事件を解決しようと行動するが、その途中でイロスマメンバーと対峙する。
しかし、彼は敵意を出す事なく緑への愛情について質問し、自分と同じ目的を持つ者同士としてイロスマメンバーと共に暗闇事件を解決しようと行動する。
そして自身の部下のウサギシにも会い、ウサギシからイロスマメンバーを排除しようと急かされるも即刻拒否。
ウサギシも加えた所で更に暗闇事件を捜査するが、途中で森が大火事になっている事に焦り出し、急いで消化した。
だが、森に放火したのがかずき達だった為、グリングは自分が命よりも大事にしている緑を傷付けた事でブチギレてイロスマメンバーを排除しようとする。
しかし、バーマーからの送り火で王の会議に来るよう言われた為、イロスマメンバーの排除はウサギシに任せて撤退した。
sm7章
初登場時からあまり出番が無かったが、ストーリーの終盤
で再登場。(ついでに髪の毛の色も茶色から緑に変更された。)
オーズンからサールの情報を聞き出させられるが、グリング自身はイロスマ島へ行ってサールとは一度も会っていなかった。
その後は捕虜となったサールを奪還するべくイロスマ島へ向かった。
イロスマEX
sm8章
イロスマメンバーと再び対峙する。
森に放火した事だけでなく、同僚であるサールを倒された事への報復として始末しようとするが、オーズンによって制止される。
まあその後はサールがフィンターに殺されかけている場面を見ても助けようとはしなかったりするんですけどね
マスターオールド半壊後はオーズンと共に撤退し、フィギュア化したサールの居場所を突き止めて、オーズンからの命令でサールを回収した。
その後はオールドランドへ戻り、サールを非難したり、リア博士と面識が無かった事で疑問を抱いていた。
sm9章
冒頭から登場。
血液が採掘できずに王の作戦が実行不可能になっていた状態だったが、彼自身はオールドランドの野望には興味無いのかあまり気にしていなかった。
バーマーから免疫装置の場所を突き止める為西のエリアを捜査するよう命令された。
sm10章
冒頭から登場。
王の作戦が未だに実行できない状況であり、グリングも早く王の作戦を成功させて新しいオールドランドに住みたがっていた。
だが、サールとフィンターが喧嘩をし始めても、バーマーから一緒に仲裁させようと命令されても、自分とは関係無い事だったのか即刻で拒否していた。
その後はフィンターの回想シーンで少しだけ登場。 コレクターズを攻撃するという珍しい戦闘シーンを見せていた。
sm最終章
冒頭から登場。
あまり関わる事は無かったが、リア博士が突然オールドランドと契約終了する事に興味を抱いていた。
そしてオールドランドの工場内部では、オーズンにマスターオールドの充電が後どれぐらいで終わるのか質問し、15分という予定よりも早く終わって疑問を抱いていた。
ドラッグ達を巻き添えにしてでもイロスマメンバーを抹殺しようと工場を爆破するというオーズンに質問するなどドラッグ達への安否を気に掛けていた事も。
飛行船内部では、獣似隊の大将の存在を知らなかったためバーマーに窘められる場面も。メタ的なことを言うと、今まで頭猪がオールドランドの作戦に参加していなかったことに対する視聴者目線のツッコミ役なのかもしれない
その他にもフィンターのアイスドールに興味を示していた様子。
本格的な出番はシーン24から。
シャドー以外のアイスドールをほぼ全滅させイロスマメンバーの加勢に向かおうとする同人誌キャラ達の元に何の前触れもなく登場。
フィンターから「ここに行けば、先住民・テロリストがたくさんいる」と言われて来たものの同人誌キャラの存在は知らなかったらしく半信半疑だったものの、
シャドーが必死で自分がフィンターやグリングの味方であること、同人誌キャラがイロスマメンバーに味方する連合軍であることを伝えるとようやく同人誌キャラが敵であることを理解しそのまま戦闘に突入。
戦闘の序盤ではのっそりと歩くばかりで無防備に攻撃を喰らい続けて全く反撃しようとしなかったが、リダが放った炎属性の攻撃を咄嗟に避けたことで地面の草に炎が引火してしまい、自然が傷つけられたと認識したグリングは地響きが起こるほどの気迫を発してガチギレ。ついに本格的に攻撃を開始した。
まず『グラウンドクラッシュ』で同人誌キャラ全員を怯ませ、動けない同人誌キャラ達に『ウッドハンマー』で突撃しサエコ、バズー、シ=ムー、ハスボーを撃破。
次に『ヘビーボンバー』でデビモリト、H-O-T、なりを押し潰し撃破した。
仲間をこれ以上倒させないために奮起したカズキに喉元に斬馬刀を突き刺され転倒し、ジケンにも追撃を喰らって体勢を崩した。
が、その程度ではダメージにならずすぐに起き上がり、ライトが『雑魚ボール』と称して勢いよく蹴り飛ばしたボルトを逆に殴り飛ばし返り討ちにして見せた。
(ちなみにこの時にたまたまシャドーを押し潰していたTスピンを破壊して解放することに成功するが、「ハイエナ戦法」と称して近くに潜んでいたリダにシャドーはあっさり倒されてしまった。)
カズキ達に圧倒的な攻撃力を見せつけ、次は今まで使用してこなかった『リーフシールド』や『リーフストーム』の植物を操る技で同人誌キャラ達を追い詰めていたが、
咄嗟にリダが放った炎属性の攻撃でリーフシールドの防御を貫通しグリングの身体が炎上し、リダが『スピリッダ』でアスカと合体しリダスカになって強化された炎属性の攻撃で更に大ダメージを与えたことでライト達にグリングの弱点は炎属性の攻撃であると見抜かれてしまう。
グリングを倒すためシャドーのエネルギー球を使い炎属性の強力な溜め技を準備するカズキとライラとリダ。それを阻止しようとグリングは動き出すも、ライト達がそこに立ちはだかった。
シーン28ではシノビィに木を切られたことに激昂し、切られた木を投げつけ、究極奥義「グリーンスプリング」で殆どのイロスマ同人誌キャラを倒す。
だが、マスターバートがやられたときに発生した地響きによって転倒。
動きを止められた所にライラの「溜め技」を喰らい身体が炎上するが、全身が炎に包まれてもなおライラを抹殺しようと動き出す。
しかし、リダがライラを犠牲にして放つ「ライラちゃんボンバー」という秘技を喰らわせたことで先ほどよりも爆発的に身体が炎上。
それでもなおこの一撃に耐え、リダだけは殺そうと立ち上がり必死の足掻きを見せるが、生き残っていたイロスマ同人誌キャラの決死の総一斉攻撃を喰らったことで限界を迎え、遂にグリングは斃れた。
僕はただ、緑を守りたかっただけなのに…
全身が炎に包まれてもはや余命幾許も無い中、最後に僅かに自身の心情を吐露しグリングの巨体は眼のメモリーレンズだけを残し消えていった。
補足・余談
イロスマX5章で初登場した時は茶髪だったものの、後の7章以降は緑髪に変更されている。
実はグリングの人形を製作する際に緑色の毛糸が売っていなかったため、「モスグリーン」という抹茶色の毛糸を髪に使用したものの、なぜか茶色に変色してしまったらしい。
名前の由来はグリーン(緑)とスプリング(春)から。
関連タグ
イロスマ 木属性 楽 春 エコテロリスト エコロジスト デブ
関連キャラクター
- ブロリー(ドラゴンボール超):普段は大人しいが怒ると手がつけられない繋がり。
- 四膳守:自然を愛する過激なエコテロリスト繋がり。
- 天上人:自然を傷付ける者に対しては敵と見なすエコテロリストの思想を持つ。
- シラー:のび太と緑の巨人伝に登場したエコロジストであり、過激なエコテロリストそのもの。
- ラッキューロ:楽しみ繋がり。
- ガメル:巨体で精神年齢が幼いパワーファイター。
- グラトニー(鋼の錬金術士):同じく巨体で精神年齢が幼いパワーファイター。