概要
オールドランドの最高幹部である四天王の一人。
バート達が四天王の中で、最初に対峙した相手。
クセの強い四天王のメンバーをある程度纏め上げるリーダー的な立ち位置。
外見は赤髪に赤い角、目元に刻まれた赤い刺青が特徴的な炎のような模様が描かれたコートを着用した男。
炎属性使いで、一時期はオールドランドの「次期王の候補」と呼ばれていた程の実力の持ち主。
性格
一人称は「俺」。よく「燃えカスにしてやる!」と口癖のように吐き捨てる怒りっぽい性格。
極めて厳格かつ硬派な硬骨漢であり、少しの失態も許さない完璧主義者。
敵に対しては非常に容赦が無く、目的の為ならば先住民であるイロスマメンバーを排除する事も厭わない冷徹さを持つ。
グリング曰く「出世のため仕事熱心」で、イロスマメンバーに自分の名前をバラしたマジックンを解雇するなど少し冷酷な面があるが、オールドランドに対しての忠誠心は他の四天王の誰よりも強いため、部下やオーズンからの人望は厚い。
本人も基本部下のことは大切に思っており、敵の手からナカジやフィンターを救ったり、バート達の手にかかった部下の事を気にかけるなど身内想いな性格。
何かとリア博士の世話を焼いたり、ドラッグとヘロインを巻き添えにしてでもイロスマメンバーを抹殺しようとするオーズンの作戦に困惑したりと、オールドランドの国民以外でも味方と認めた人物に対しては義理堅い面を見せている。
それは既に組織を抜けた人物に対しても同様で、敵に寝返ったコロナを何としても助けようとしたり、フィンターがカンタローを殺害した報告を聞いた時はショックを受けていた。
また、約束は絶対に守る男らしく自分が決めた事は絶対に貫く仁義ある人物でもある。
...しかし、初期はシリアスで冷静な悪役としての印象が強い人物だったが、イロスマEX以降は激情家かつ基本常識のないイロモノ揃いなオールドランドの仲間に振り回される苦労人ポジのキャラになった。(フィンターにイロスマメンバーの宿敵としての立場を奪われたというのもあるので、ちょっと可哀想だが)
基本的に敵に対しては容赦はないものの、仲間に対しては予想外の出来事で困惑したり、リア博士やフィンターに脅されてビビったりなど滑稽な面が多い。
オールドランドの幹部にまともな性格の人物がいないことには思うところがあるようで、愚痴をこぼしたり、フィンターに煽られたりサール達の喧嘩を止めることをグリングに拒否されてドン引きしたりと中間管理職苦労人としての素顔が垣間見える。
人間関係
- 獣似隊とその他大勢の部下
真面目な性格からか彼らからの信用は非常に厚く、バーマー自身も部下への面倒見が良く可愛がっている様子。
仕事を放置したり調子に乗りやすいサールに喝を入れるなど彼には結構振り回されており、バーマー自身も対照的な性格からかかなり苦労している。
やる気のない彼の言動にやたら困惑する事が多い。
リーダー格という立場なのに自分よりも格上の存在なのか、対等どころが見下されている。
コロナはフィンターから買い取った人体実験らしく何かしら因縁があるようだ。
四天王のリーダーだけあってか参謀という立場に当たり、フィンターの次に信頼されている。
オールドランドの兵器を開発してくれている為、彼女に媚びを売っており頭もあまり上がらないようだ。
また、彼女との別れの際に王の作戦が成功したら新しいオールドランドに住んでほしいと声をかけるなど別れを惜しんでいる様子。
イロスマメンバー抹殺の為に送り込んだ刺客達。
用済みと見なして彼らを捨て駒にしようとしたオーズン達とは違い、彼らへの情はあった様子。
自分達との意見が違う為、裏切り者と判断している。
主な部下
獣似隊のメンバー。レッドマウスがイロスマメンバーを皆殺しにしてバーマーの手柄にしようとしたなど、忠誠心は高い方である。
元8ボスにして現在オールドランドの中ボス。バーマー、レッドマウスと一緒にイロスマ島への偵察部隊の役目を務めていた。
召使い。イロスマメンバーのことを手伝っていると知り激怒するなど、彼女に対しては何か特別な思いがあるらしい。
戦闘能力
戦闘能力は極めて高く、オーズンから与えられた炎属性の結晶を力の源とした強力な炎を操って闘う火力型戦士。
まだカンタローが加入していた四大幹部だった頃はオーズンから「次期王の候補」と認められるなどオールドランドの中でもトップクラスの実力者だった。
肉弾戦もかなり得意であり、メガシンカしたバートには大ダメージを負わせられたものの百裂拳で一蹴して変身を強制解除させている。
序盤に登場したボスキャラとしてはほぼチートじみており、SM2章ではイロスマメンバーが半分しかいなかったとはいえその場から一歩も動かずに全滅させた。
所謂負けイベントであり、この時点でバート達が勝っていたらイロスマ島にオールドランドが侵略して来る事なくたった2章で完結していただろう。
それ以降は戦闘描写は殆ど無いが、EXからは手描きだった炎からリアルな炎に変化しており、コロナの説得の妨害をしていたかずき、リン、モリトを火炎弾一撃で倒すなど相変わらずの強さを見せていた。
ただし攻撃パターンとしては派手な攻撃が多い反面、そのリスクとして体力の消耗がかなり激しく、大技を連発して出せないのが彼の弱点である。
単純な強さでも現在はフィンターよりも遥かに劣ってしまっているが、恐るべきはフィンターやグリングをも超える異様なタフネス。
イロスマメンバーの攻撃を喰らい続け、パックンの爆弾の爆発やケロ次郎の攻撃によって左腕や左目を欠損し、更にメガかずきマンのおならの爆発の直撃を受けてもなお、
ボロボロの肉体を不屈の精神力で動かして幾度となく立ち上がりイロスマメンバーを畏怖させて見せた作中屈指のメンタルオバケ。
使用技
- 火柱(仮称)
火柱を波の如くうねらせて発射する。
結界装置を破壊したのもこの技である。
真正面にしか飛ばないため、発射の前の予備動作をよく見ればかわすことは比較的簡単。
火球を発射した後に「大」の字に炎を爆発させる。
攻撃範囲が広く、イロスマメンバー3体を一気に倒してしまうほど。
ポケモンにも同様の技がある。
- ワープ(仮称)
凄まじい火柱で自身の体を覆い、別の場所に瞬間移動する。
- 送り火
小さな火を放ち、その火を媒体として離れた場所の人物と会話することが出来る。作中ではグリングにメッセージを送った。
- 火炎弾(仮称)
炎の弾を発射して対象を焼き尽くす。
EXから使用した技。
- 爆炎
自分を中心に小規模の爆発を発生させる。
敵に取り囲まれた時に使用している。
炎の鎧を身にまとい、相手に突撃するほのおタイプの大技。
直撃すればイロスマメンバー程度なら一撃で吹っ飛ばす。
元ネタはポケモンに登場する同名の技。
- 焼き畑
広範囲に炎を発生させ、地面を焼き尽くす。
直接攻撃用の技というよりは、炎で敵を怯ませ動きを封じることによって、”レッドフィスト”などの次の大技を確実に命中させる下準備のような技。
- レッドフィスト
バーマーの必殺技。炎を龍の形に変形させて発射する。
着弾と同時に大規模な爆風が巻き起こるため、イロスマメンバーが被弾すれば一撃で吹っ飛ばされる大技。
前述の技のコンボとして使用した。
- ラッシュ攻撃(仮称)
残像を生じさせるほどの超高速で放たれる無数のパンチの連打。 とどめは爆発で吹き飛ばす。
メガバートとの拳の打ち合いで使用、余裕で圧倒してみせるなど、威力はもとよりラッシュのスピードももはや別次元。
さらに左腕を欠損した状態でも問題なく使用可能。
- BurningSummer(バーニングサマー)
バーマーの王から授かりし究極奥義。
巨大な火球を空中に飛ばし、そこから猛烈な炎の雨を降り注がせ敵を殲滅する。
四天王の究極奥義の中では最後に公開された。
装備
- 結晶
強力な生物の成れ果てから抽出した、コンタクトレンズのような結晶。
バーマーの眼に埋め込まれており、炎属性の力の源となっている。
持ち主の精神に蓄積された「怒り」の感情を利用して凄まじいパワーを出すことができるが、その反対の感情を持つとエネルギーが逆流し身体が崩壊してしまうリスクも抱えている。
作中での活躍
イロスマX
SM2章
イロスマウンテンの結界装置のある場所にてイロスマメンバーと対峙する。
傲岸不遜な態度を取りながらイロスマメンバーをクズ呼ばわりし、イロスマ島から出て行くように忠告した。
そしてバトルでは圧倒的な強さでイロスマメンバーを全滅させ、結界装置を破壊した。
SM3章
部下であるヨシマツのいる荒野にて召使いのコロナと共に再登場。
イロスマメンバーに味方だと騙されていたヨシマツを説得し、皆殺しにしろとヨシマツに命令した後に撤退した。
SM4章
大事な仕事を頼まれていたサールを連れ戻しに登場。
自分の召使いだったコロナを奪った事に腹を立て、サールに早くオールドランドに帰って大事な仕事をやる様命令した。
サールの代わりに虎太郎にイロスマメンバーを倒すべく呼び出し、サールと共に撤退した。
SM5章
このストーリーでは本人そのものは登場していないが、同僚のグリングに王の会議へ来るように送り火を使って命令し、ウサギシにイロスマメンバーを全滅させるよう指示を出した。
その後は王の会議にて目元だけ登場し、王の作戦の話し合いをした。
SM6章
初登場時からストーリー皆勤賞だったが、このストーリーでは唯一未登場。
カンタローとフィンターの言葉から出ただけである。
SM7章
冒頭でサールと共に登場。
サールがイロスマメンバーの始末に行くので、王の会議に遅刻しない限り邪魔はしないと約束した。
そしてストーリーの最後にてグリングと登場。
サールとの会話の出来事をオールドランドの王に報告し、サールの奪還の為イロスマ島へ向かった。
イロスマEX
SM8章
イロスマメンバーがヒツジィを倒した後に、四天王の中で一番早く登場する。
コロナがイロスマメンバーの手助けをしていた事を知られた事に激怒し、グリングと共にイロスマメンバーを始末しようとするが、オーズンによって止められる。
未完成の状態でマスターオールドを起動させたオーズンに困惑したり、リア博士に怒られる事を恐れたりなど今までとは違ってコミカルな面を見せていた。
案の定マスターオールド半壊後は、サールの奪還を止めようとするイロスマメンバー排除の為にドラッグとヘロインを呼び寄せ、イロスマ島から撤退した。
ストーリー終盤では、リア博士にマスターオールドを完治するように命令といっても少し困惑してたけどし、コロナを奪われた事をフィンターに馬鹿にされ怒りながら解散した。
SM9章
物語序盤で血液が突然酸に変わって燃料を採掘できない事に慌て出し、工場に何か問題があったのではないかとサールを非難していた。
だが、リア博士の話ではイロスマメンバーがイロスマ島のどこかに血液を酸に変える装置を設置されたという事を聞き、オーズンからの命令で四天王にそれぞれの方角を捜査させ免疫装置の破壊を命じた。
フィンターに上から目線で命令されてビビってたのは内緒。
SM10章
序盤から登場。
オーズンからの伝言でオールドランドにマンションの建築が開始するまであと十日しかない事と、リア博士はマスターオールドを修復させて完全体にし終えた事を他の四天王に伝えた。
だが、イロスマメンバーが免疫装置を仕掛けた事によりマスターオールドの燃料を採掘する事が出来ず、免疫装置の場所も分からないのでかなり焦っていた。
しかもサールとフィンターが喧嘩を始めた為、時間を潰させないようにすぐに仲裁させる。
仲裁するのを嫌がったグリングに困惑していたけど
その後はフィンターの作戦に期待し、免疫装置の破壊に成功したというフィンターからの伝言を受け、燃料採掘の為に急いで工場へ向かった。
フィンターの回想シーンでも少しだけ登場し、コレクターズを倒したり、オーズンと共に四天王になる前のフィンターの実力を認めたり、リア博士を打ち上げに誘ったりしていた。
終盤にてフィンターがカンタローを始末したという伝言を受け、少し驚愕していた。
SM最終章
序盤にて登場。
オーズンにマスターオールドの燃料採掘に成功した事と、オールドランドの国民を飛行船に乗せてイロスマ島に移動させた事を報告した。
そして、リア博士がオールドランドから出て行く事に別れを惜しんでおり、「もし、王の作戦が成功したら、新しいオールドランドに住んで欲しい」(要約)と声を掛けて彼女を見送った。
そして工場内で再登場し、マスターオールドを破壊しに演って来るイロスマメンバー抹殺に自ら出向くが、自身は多忙だった為、殺し屋のドラッグとヘロインに抹殺を依頼した。
マスターオールド充電完了後は用済みとなった工場を爆破しろとオーズンから命令され、殺し屋達の安否を少し気にしながらも返事をし、飛行船に乗って本部まで向かう。
飛行船内ではイロスマメンバーが追跡して来ている事をオーズンに報告し、他の四天王と面識が無かった事で馬鹿にされていた獣似隊の大将に憐れみを掛けていた。
その後はフィンターがイロスマメンバー抹殺の為に仕向けたアイスドールを見送った後、突然サールとフィンターが喧嘩し出した事で仲裁に入っていた。無視されていたけど
そしてオーズンからの命令で今度は四天王全員でイロスマメンバー抹殺の為に出陣し、シーン13で遂に対峙した。
獣似隊や8人殺しといった手駒が居なくなった為、自分一人でイロスマメンバーを相手にする事を決意し、向かってきたかずきを炎で一蹴した。
そして先に行こうとするバート達を足止めするが、空想世界のリンたちに囲まれてかずき達を取り逃がしてしまう。
バーマーは「たった4人で他の四天王とは思えない」と嘲り、バート達と再び戦闘に入った。
最初に先制攻撃として初戦で使用した大技を使用するが、リベンジだった為かバートの指示とケロ次郎の機転によって回避されてしまう。
大技をいきなり使ってしまったせいか隙を晒してしまい、パックンとモリトの攻撃を喰らってしまうが、爆炎で一蹴する。
その後はリン達のリンリンパニックで袋叩きにされるも圧倒的に実力に差があったのかリン達を爆炎で吹き飛ばす。
そしてフレアドライブでリンを倒すが変わり身の術によって回避されてしまう。
バーマーに向かってきたイモムシロボともりおをまたもや爆炎で吹き飛ばし、時間がないと判断した彼はコンボ技でイロスマメンバーを皆殺しにしようとするものの、結局倒せたのはドルバトのリンのみである。
空想世界のキャラから渡された差し入れによってメガシンカしたバートを「子供向けの戦隊ヒーロー」と馬鹿にするが、メガバートを舐め腐っていたらしくいきなりバートの大技を喰らって大ダメージを負ってしまう。
しかし、それでも百裂拳でバートを一蹴し、変身を強制解除させる。
イロスマメンバーはバーマーを確実に倒すために、誰かが囮になって敵を取り押さえて爆弾で木っ端微塵にする作戦を立てられる。
そしてバーマーはイモムシロボのエネルギー弾を相殺するが、それが原因で無防備になりリン達に取り押さえられようとするものの、爆炎で一蹴。
だが、囮を引き受けたパックンに腕を噛みつかれられてしまうが、投げられた爆弾を火球で相殺するがそれが仇となって吹き飛ばされる。
吹き飛ばされたバーマーは崖にしがみついており、爆弾のスイッチを押したパックンを引き離そうとするが、ケロ次郎にしがみついていた腕を切断されて落下してしまう。
何とかパックンを引き離す事に成功するも爆弾の爆発をゼロ距離で喰らってしまい…死亡した…かのように見えた……………。
実は崖に落下した際に運良く川に落ちた為生き延びており、崖の下の洞窟に入ったかずき達を始末するために彼らを追いかける。
かずき達と対峙した後はコロナを巡ってかずきとタイマンで勝負し、フレアドライブでマコトを撃破する。ボロボロになりながらもかずき相手に優勢に立つも、空想世界の住民からもらった差し入れでメガかずきマンに変身しボコボコにされ、最終的にはおならの爆発を受けて今度こそ倒された…
だが、それでもしぶとく立ち上がり究極奥義の「バーニングサマー」を発動。それでカーズィを撃破し、かずきをラッシュ攻撃でボコボコにする。そしてもう一度究極奥義の「バーニングサマー」を発動しかずきを殺しにかかるが、突然洞窟内に現れたコロナに気を取られて油断した所にかずきとデキットの攻撃を喰らい、最終的にビングーのナイフで首を切断されてついに戦死する。
やれるだけの事は…全てやった…悔いは…ない…
アナザーストーリー
本編とは別の世界線を描いた公式スピンオフの『イロスマXアナザーストーリー』にも登場。
第2話の『いつものメンツ』ではどういう訳かバートと友人関係になっており、仲良く談笑するなど本編では考えられないような一面を見せている。
補足・余談
初登場時とその後でバーマーの人形が違う。作者曰く設計ミスで立たなかったので作り直したらしい。ちなみに初登場時のバーマーには後ろ髪がある。
名前の由来はバーン(焼く)とサマー(夏)から。
関連タグ
イロスマ オールドランド 火属性 怒 夏 コロナ 真面目 苦労人 理想の上司
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