概要
いわゆる生きた化石だの古代魚だのと呼ばれるタイプの魚で、別名オーストラリアハイギョ。大きさ1.5メートル。
名前の通りオーストラリア東部に生息するが、絶滅危惧種とされる貴重な魚なので厳重に保護されている。
ただし人工繁殖に成功したことで養殖が可能となり、合法的に購入可能。だが30万円は下らないらしい。
特徴
ハイギョ(肺魚)だからもちろん肺は持っているし空気呼吸も可能。だが肺の作りが未発達で、一般的なハイギョ類が2つの肺を備えているのに対してこいつは1つしかない(部分的に仕切りがあるので1つ半といったところ)。
そのため肺呼吸の効率がかなり悪く、基本はエラ呼吸なので水がない状態には耐えられない。他の連中はそういうときに泥と粘液を使って寝袋を作り、休眠する習性を持つのだが、こいつはそれもできない。
シーラカンスを彷彿とさせるヒレの形と合わせ、水中メインのスタイルを選んだようだ。
なお気性の荒いハイギョ類にあってネオケラは温厚な性格をしており、ハイギョの中では飼いやすい。ただし肉食系なので変なちょっかいは出さないほうが無難。
また他の連中はタマゴを守る習性を持つが、こいつは産みっぱなし。
名前
ネオケラトドゥスとは「新しい角のような歯」という意味。中生代に栄えて5000万年ほど前に絶滅した「ケラトドゥス」というグループの仲間によく似ていた事から名付けられた。
フォルステリは発見者のウィリアム・フォースターが由来(名付け親はジェラード・クレフトという学者)で、この男がクレフトに「なんかシャケじゃないのにシャケみたいな風味の魚がいるらしいぜ、バーネット鮭とかなんとか」と伝えたのがきっかけ(当時こいつは食用魚で、身の色や風味が鮭に似ていたので産地にちなみこう呼ばれていた)。
そんなこんなでクレフトはウィリアムに塩漬けのネオケラを送ってもらい、調べてみたらいろいろな点でケラトドゥスに似ていたので「ケラトドゥス・フォルステリ」と命名。その後ケラトドゥス科の別種と判明したので現在の名前になった。
別名
オーストラリアハイギョ・・・和名。