概要
三畳紀の水棲爬虫類の一つ。
五種が確認されており、大きさは種によって大きく異なり1〜4m。
名前は「見せかけトカゲ」の意味で、しばしば「偽竜」と訳される。
顔は横から見るとワニの様だが、実は顔は平たく(左右幅があり)、前から見ると全く違う印象を受ける。
体つきは細長く、水中生活に適した体型になっている。
アシカやワニの様に、泳ぎ回って魚を捕え、休憩の際は陸上に上がることもできた。
化石の研究から成長に3年程しかかからず、寿命は意外にも短く6年程度と考えられており、これはフトアゴヒゲトカゲと同じくらいの寿命である(ただし、寿命を調べた標本は少ないため、実際はもっと長生きした可能性もある)。成長に長い時間がかからなかった事から現在の多くの哺乳類や鳥類のように代謝の高い動物だったことが窺える。
魚竜などの他の水棲爬虫類や、大型魚類などの競合相手が増加したことによって衰退し、三畳紀末期の大量絶滅もあいまって三畳紀の終わりには絶滅してしまった。
だが、この一族は首長竜を輩出しており、彼等は白亜紀の終焉まで大いに繁栄した。