メタノトサウルス
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めたのとさうるす
1939年に日本で発見された海棲爬虫類の一種。
四肢、頭骨以外はほぼ完全な状態で保存されており、形状から偽竜類(ノトサウルス類)に属する新種と推定され、メタノトサウルスと命名された。
欠損している部分があるが、推定で全長は130センチ程と思われる。
しかし、唯一発見された前述の化石が第二次大戦と戦後の混乱の中、行方不明になってしまい、詳細な調査続行が不可能となってしまった。
その後1970年に同地層で新種の魚竜であるウタツサウルスが発見されたことで、メタノトサウルスの化石も実は魚竜だったのではないかという意見が出てきた。
偽竜類も魚竜も海洋性爬虫類ということもあり、収斂進化によって肋骨等の構造が似ていて誤認した可能性がある。四肢と頭部の化石という魚竜類と偽竜類の差異を分ける決定的な部位がなかったことがより、その疑いを強めてしまっている。
ただし、現在でも偽竜類説も支持されており、完全に魚竜と判明したわけではない。いずれにせよ、実物化石が紛失してしまっているため、確認しようがないのである。
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