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バハダサウルス

ばはださうるす

バハダサウルスは白亜紀前期のアルゼンチンに棲息した小型の竜脚類で、2019年に命名された新種の恐竜である。バジャダサウルスとも。

データ編集

アルゼンチンのネウケン州にある白亜紀前期の地層から、ほぼ完全な頭骨と3つの頸椎の化石が見つかり、2019年2月にバハダサウルス・プロヌスピナクスと命名された。属名は発見地のバハダコロラダ累層に由来し、種小名は「前方に伸し掛かるトゲ」を意味する。


ディプロドクス上科ディクラエオサウルス科に分類され、全長は推定9メートル程と小型の竜脚類であった。同じディクラエオサウルス類で同時期の同じ地域に棲息したアマルガサウルスと同様に、一対の長い神経突起を生やした頸椎が特徴であった。


だがこの恐竜の最大の特徴は、その神経突起の生えている向きである。近縁種アマルガサウルスの神経突起は後ろ向きに向かって伸びているが、バハダサウルスの神経突起は首の前端を超え前方に極端に発達し、まるでレイヨウ類の角のようであった。アマルガサウルスをはじめとするディクラエオサウルス類はこうした頸椎の神経突起が発達していたのが特徴だが、その役割については多くの古生物学者の間で論議を巻き起こした。今回バハダサウルスが発見されたことでこのトゲは、防御戦略の為に備えていたという可能性が高まっている。


関連タグ編集

竜脚類 ディクラエオサウルス科 アマルガサウルス

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