概要
2005年に発見された小型の竜脚類で、大きさ10メートルくらい。
名前の意味は「首の短い羊飼い」。見ての通り首の短い体格と、化石が「逃げた羊を追いかけて」見つかったことから。
ブラキオサウルスしかり、ディプロドクス然りで殆どの竜脚類は長い首を持っていたが、このブラキトラケロパンは胴体よりも首が短かった。また首の骨も前後には短くて上下に幅広、そしてたったの8個しかなかった(大抵は10~15個ある)。
こんな珍妙なフォルムになったのは、当時、南アメリカにはライバルの鳥脚類や剣竜類が殆どいなかったから。普通の竜脚類はキリンのように「高いところの枝葉や遠くの草をいち早く食べる」形で取り分を確保していたが、コイツの場合はライバルの少なさから地上の草・低木の枝葉を独占的に食えるという特権があり、それ故に首が短くても問題なかったのだ。