概要
ギリシャ神話のパーンやローマ神話の農耕神ルベルクスと同一視される事もあり、中世以降はパーンやサテュロスなどの神々のイメージと混同され、財宝の守護者、夢魔ともいわれるようになり、山羊の角と足を持つ半人半獣の姿をして表象されたとされる。
イヌウスという別名で呼ばれる事もあり、ファウナと共に田園の神であるピクスの子供で、農耕神サートゥルヌスの孫にあたるといわれ、父から予言の力を受け継ぎ、予言の神としてファトゥスという名で呼ばれる場合もある家畜と田野や森の守護神にして、多産を司る神で、森の中で不意に不思議な音が聞こえてくるのはこの神の仕業だといわれている。
また娘のボナ・デアを無理やり自身の妻としたという伝説も伝わっているほか、父の後継者として『ラティウム』に先立ち、『ラティウム』を支配下ともいわれている。
余談
牧畜の神として古くから『パラティウム丘』に祭祀されていたといわれている。