フラジャイルとタグ付けされていることも多い。
概要
「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」は月刊アフタヌーンで2014年8月号から連載されている漫画作品。
原作:草水敏、漫画:恵三朗。
2023年8月時点で単行本既刊25巻。
フジテレビ系列の2016年冬ドラマとして実写ドラマ化(後述)。
あらすじ
病理医。
それは患者と直接会うことはなく、各科から持ち込まれる標本から病気の原因を調べ診断を下す医者である。
「壮望会第一総合病院」の新人神経内科医・宮崎智尋は、変人病理医岸京一郎の力を借り、担当していた患者の問題を解決する。
この経験から病理医を志すようになった宮崎は病理科に転科し、岸の下でさまざまな経験を経て成長していく。
実写ドラマ版
放送期間:2016年1月13日~3月16日、全10話
タイトル「フラジャイル」(副題無し)
ドラマ版では毎回、主人公の岸が水戸黄門の印籠のように、対立する医師達に対して
「○○が医師でいる限り、僕の言葉は絶対だ」
という決め台詞を投げつけている。
出典は原作7話「岸先生、ご友人です!」(ドラマ版3話に採用したエピソード)で消化器内科の中西医師に突きつけた
「お前が医者でいる限り」「僕の」「言葉は」「絶対だ」
であるが、岸はこうした言い回しをこの一度しかしていない。
後に岸の指導を受けた宮崎が内科の花房医師に対し
「今後」「私の病理診断は 絶対です」
と言い放ってはいるが、このエピソード(第49話「デビュー戦〈後編〉」)はドラマ放送よりも後(2021年)に描かれたもの。
登場キャラクター
※[演:役者名]はテレビドラマ版
- 岸京一郎(きし けいいちろう)
演:長瀬智也
壮望会第一総合病院の病理科長。
偏屈なトラブルメーカーであり、院内の医師たちから煙たがられている。
嘘を嫌い、病理に対する姿勢は真摯そのもの。
基本的に麺料理しか食べない極度の偏食家。
- 宮崎智尋(みやざき ちひろ)
演:武井咲
新人医師。
岸に感化されて神経内科から病理科に転科し、病理医となった。
素直で、やや人が良すぎる。
妙に頑固なところがあり、一度腹を決めるととことん突っ走る。
指導医の岸からは無茶なミッションを与えられることも多い。
- 森井久志(もりい ひさし)
演:野村周平
病理科にたった1人しかいない臨床検査技師。
技師としては極めて高い能力を持ち、院外からのスカウトもあるほど。
他の技師が岸のやり方に耐えかねて逃げてしまったため、地獄のワンオペをこなし続けている。
実は医師志望。
- 細木まどか(ほそき まどか)
演:小雪
外科医。
岸とは慶楼大学時代の同級生であり、ややスキンシップ過剰気味。
岸の医師としてのスタンスと能力は信頼している。
- 稲垣大道(いながき だいどう)
演:平山祐介
緩和ケア医。
「死ぬまでちゃんと生かす」が信条で、岸の良き理解者の1人。
5人の子を持つ父親でもある。
- 火箱直美(ひばこ なおみ)
演:松井玲奈
製薬会社「アミノ製薬」の営業、医薬情報担当者(MR)。愛称は「バコちゃん」。
「より良い薬を、より早く世に出し、より多くの患者を救いたい」という信念を持っており、その為なら暗躍も厭わない腹黒さを持つが、ややツメが甘いところもある。
ある試合を見てからプロ野球観戦にハマっており、昭和天宮野球場に足繁く通って贔屓の某球団(モデル球団はS)を応援している。
- 間瀬辰人(ませ たつひと)
演:高嶋政宏
火箱が恐れる「アミノ製薬」の上司。
人を見抜く眼と恐ろしい程に幅広い人脈を持つ黒幕タイプの切れ者であり、情報分析と人心操作に長け、目的のためには倫理に悖る行動も厭わない。
岸とはスタンスが合わず反目しているが、互いに能力は認めを利用し合う関係。
幼い娘がおり、男手一つで育てている。
- 中熊薫(なかくま かおる)
演:北大路欣也
岸の病理医としての師匠。慶楼大学附属病院で病理科長を務める教授。
スキンヘッドでやたらガタイが良い、豪快なおっさん。
気に入った相手にはウザいほどに面倒見が良い反面、敵に回すと非常に恐ろしい。
(味方にすれば恐ろしくないとは言っていない)