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概要

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序幕

―――その“革命”はフランスの地から始まった。

誰ともしれないひとびとは思った。

「我々は自由を勝ち取らねばならない」と。

誰ともしれないひとびとは気づいた。

「我々は運命を自らの力で切り開かなければ

ならない」と。

財政難を極めるフランスはその日のパンを買うのにも

困るようになり、市民の窮状に対し、当代の王妃は

こう言い放ったという。

「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」

その言葉が、市民を動かす引き金となった。

抑圧されたひとびとの想いがやがてうねりとなり、

波となり、時代を変える渦になる。

“自由、平等、友愛”

ひとびとはその標語を唱えながら、革命に突き進む。

その先に待ち受ける血の残酷さに気づかぬまま。

“フランス革命”。それは自由を求めるひとびとが

起こした、時代の嵐の呼び名である…―――

ストーリー

革命の聖女

開幕:新たな想区にたどり着いた一行。そこで一行はギロチン処刑が行われる広場へ向かう王妃マリー・アントワネットと、彼女を襲撃する革命軍に遭遇する。マリー・アントワネットが召喚したヴィランから革命軍を守るために一行は両者のあいだに割って入ろうとするのだが…。

終幕:一行は革命軍を逃がそうとするが、マリー・アントワネットの策略により、革命軍は窮地に陥ってしまう。さらにアリシアにも絶体絶命の危機が迫るが、それを助けたのは、伝説の聖女ジャンヌ・ダルクだった。ジャンヌの加勢により、一行はその場からの離脱に成功する。

知恵ある猫にご用心

終幕:逃げ延びた一行はマリー・アントワネットの名前から、ここがフランス革命期にあたるパリの都であることを知る。しかし本来の流れと異なり、マリー・アントワネットが革命側を弾圧していた。さらになぜここにジャンヌがいるのかをアリシアは不思議に思う。そんな中、一行はしゃべる猫、“長靴をはいた猫”と出会うのだった。

レーヌ・ド・テルール

開幕:一行は猫の案内でパリの裏通りを進んでいた。そこで一行は圧政に苦しむ市民の姿を目の当たりにする。猫はこの想区におけるマリー・アントワネットが行なった所業を話し、一行は改めてジャンヌを捜す決意を固める。だがその直後、パリの反乱分子を見張る怪物ガーゴイルが動き出し、一行はガーゴイルたちから逃亡する。

半人前の聖女

終幕:地下水路に入り込んだレヴォルとエレナだが、アリシアたちとはぐれてしまう。だが、そこで人の気配に気づき、近づくと、怪我をしたジャンヌを発見する。すでに何者かに介抱されていたジャンヌと話をするレヴォルとエレナだが、この国を救ったというジャンヌは意外な性格の持ち主だった。

聖女、告白するⅠ

開幕:ジャンヌは自分の記憶がないこと、神の啓示を受け、時代の嵐を止めるために立ち上がったことを一行に打ち明ける。ジャンヌは自分が本当に“ジャンヌ・ダルク”なのか思い悩むが、アリシアはそんなジャンヌを励まし、味方になることを約束する。そこへ猫がある男を連れてくる。その男はジャンヌを革命軍に引き入れようとする革命軍のメンバーだった。

聖女、告白するⅡ

終幕:ジャンヌは自分の行動がまわりの人間を動かしていることに恐れを抱きながら、一行とともに革命軍のアジトへ向かう。そんなジャンヌに、猫は助言を送る。だが、まもなく一行がアジトにたどり着くというとき、シャルル=アンリ・サンソンが一行の前に立ちはだかる。

ムッシュ・ド・パリ

開幕:処刑人シャルル=アンリ・サンソンは革命軍のメンバーが捕縛されたことを伝え、一行に投降を要求する。それに抵抗しようとする一行だったが…。

終幕:一行はサンソンから逃げる。誰も助けられなかったことを悔やむジャンヌに一行は改めてジャンヌの力になることを誓う。そして猫は革命軍のメンバーが囚われているタンプル塔へと一行を案内する。

タンプル塔の記憶

開幕:猫の手引きで一行はタンプル塔に侵入する。かつて王妃たちが幽閉されていた塔の中を進んでいく一行だったが…。

終幕:ジャンヌたちは革命軍のメンバーを逃がし、猫がメンバーを外へ連れ出すことになる。ジャンヌはある独房へと赴き、独房の壁に描かれた落書きからなにかを思い出しかける。そして、レヴォルは仮面の男、プロメテウスの噂をアリシアとティムから聞かされる。そこへサンソンと、マリー・アントワネット王妃が現れる…。

アンシャン・レジーム

開幕:対面したジャンヌとマリー・アントワネット。マリー・アントワネットは革命の恐怖を語り、それを受けた自らの決意を語る。それでもなおジャンヌはマリー・アントワネットを否定するが、その直後、逃亡する革命軍のメンバーと猫たちに落雷が直撃する。天が自分に味方していると語るマリー・アントワネットに、ジャンヌは怒りを燃やす…。

終幕:憎しみにとりつかれたジャンヌはマリー・アントワネットを殺そうとするが、アリシアに止められる。その直後、謎の天使の襲撃を受けたレヴォルたちだったが、ジャンヌに守られたことにより、ことなきを得る。倒れたジャンヌを抱えて、一行は医者のもとへ向かう…。

テュイルリー行進

開幕:ジャンヌを看病しながら、レヴォルはアリシアになぜジャンヌに入れ込むのか尋ねる。そしてアリシアは自分の「おじさま」の話を始める。そこへティムが駆けつけ、パリ市民が王妃の宮殿に襲撃を始めたことを知らせる。意識を取り戻したジャンヌとともに、一行はテュイルリー宮殿へ進むのだった。

聖女との約束

開幕:怒りに燃えるパリ市民はマリー・アントワネットを殺そうと迫るが、そこへジャンヌが現れ、パリ市民を説得する。最初は納得せず、ジャンヌは石を投げつけられるが、それでもジャンヌは諦めない。そんなジャンヌにひとびとも怒りを鎮め、マリー・アントワネットもようやく市民との話し合いの場を設けることを決意する。だが、その直後、ジャンヌが何者かに撃たれてしまう。

終幕:パリ市民の怒りは頂点に達する。そこへ謎の天使が現れ、暴徒と化したパリ市民たちに光を放った――。

そしてジャンヌを連れて逃げた一行は、瀕死のジャンヌからカオステラーの正体を告げられ、マリー・アントワネットを救うことを頼まれる。エレナはジャンヌとの約束を胸に、リ・ページを発動させる…。

猫と愉快な仲間たち

開幕:一行はリ・ページにより、最初の場面へ戻る。まずはマリー・アントワネットに近づこうとするが、そこへ姿を現したのは、このタイミングでは現れるはずのない、長靴をはいた猫だった。革命軍をなぎ倒す猫を止めるために、一行は駆けつけるのだったが…。

終幕:一行は近衛兵たちに取り囲まれるが、猫が口八丁で近衛兵たちを煙に巻く。そんな猫に興味を持ったマリー・アントワネットと、猫は会話を交わし、その結果、レヴォルたちは猫ともども王妃の客人として宮殿に招かれることになるのだった…。

王妃の用心棒

開幕:宮殿にたどり着いた猫は、太陽王ルイ14世の時代に想いを馳せる。一行もマリー・アントワネットの宮殿に滞在することになるが、そこへ謎の暗殺者たちがマリー・アントワネットに襲撃を仕掛けてくる。

終幕:一行は暗殺者たちを退け、マリー・アントワネットを守り抜く。一行は改めてマリー・アントワネットを狙う勢力の正体を探ることを決意する。その一方で、なぜかマリー・アントワネットはエレナに接近してくる。その理由は……。

宮殿の旅人たち

終幕:宮殿で過ごす一行。アリシアとエレナ、レヴォルとティムはそれぞれ言葉を交わし、それぞれの生い立ちを知ることになる。

その一方で、猫はジャンヌ・ダルクに接触を図っていた…。

革命の魔笛Ⅰ

開幕:一行は王妃とともにオペラ座の劇場へやってくる。モーツァルトとも出会い、一行は用心棒の仕事がてらオペラを観劇しようとするが、そこへ革命軍が奇襲を仕掛けてくる。さらに謎の少女の暗躍により、ガーゴイルやヴィランまでもがマリー・アントワネットに牙を剥く。一行はマリー・アントワネットを連れて、逃げようとするのだったが…。

革命の魔笛Ⅱ

終幕:革命軍の襲撃を受けた一行は必死に逃亡ルートを探る。そんな中、マリー・アントワネットは革命軍の前に姿を晒そうとするが、アリシアはそれを制止し、マリー・テレーズのことを尋ねる。最初は質問に答えようとしないマリー・アントワネットだったが、ジャネットの名前を聞き、態度を軟化させる。一行の説得を受け、オペラ座の地下へ案内する。

王妃との約束

開幕:オペラ座の地下に逃げた一行だが、そこにはジャンヌが待ち受けていた。しかし猫から一行のことを聞いていたジャンヌは、あくまでマリー・アントワネットと対話する姿勢でいた。だが、そこへヴィランたちが襲撃を仕掛けてくる…。

終幕:一行はヴィランたちを退けるが、そこへサンソンが現れ、エレナに襲いかかる。だが、エレナをかばい、マリー・アントワネットが斬りつけられてしまう。動揺するエレナに、マリー・アントワネットは自分の覚悟と願いを伝える。エレナは駆けつけてきた猫の助言により、ふたたびリ・ページを発動させる…。

長靴をはいた猫

開幕:二度目のリ・ページを果たした一行。だが、王妃の死を目の当たりにしたエレナは強いショックを受けてしまう。そこへふたたび猫が姿を現す。一行は猫の正体に疑いを抱くが、エレナは猫に既視感を抱いていた。そして猫はあることを一行に伝えようとする。

終幕:猫は一行に、処刑台のある広場へ向かい、そこでカオステラーの『再編』を果たすように告げる。だが、それはエレナにとっては受け入れがたい提案だった。そんなエレナに、猫は『再編』の力の本質を伝える。レヴォルは王妃たちに与えられた運命に憤るが、猫の言葉を受け、エレナは決意を固める。そして一行はカオステラーのもとへ向かう。

いざ、処刑台へ

開幕: 処刑を止めようとするジャンヌはヴィランたちに襲われる。ひとり立ち往生しているジャンヌだったが、そこへ一行が駆けつけてくる。一行はジャンヌとともに、ヴィランを退けようとするが…。

終幕:一行から事情を聞いたジャンヌは、一行の話をすんなりと受け入れる。そして改めてジャンヌは一行に協力することを誓う。そして猫は王妃たちを襲い続けていた黒幕のもとへたどり着いていた…。

処刑人の正義

開幕:まもなく処刑が執り行われようとしている広場。サンソンはギロチン処刑を執行しようとするが、そこへジャンヌが止めに入った。処刑の場を汚されたことに怒るサンソンはジャンヌ、そして一行に襲いかかる…。

終幕:サンソンを打ち破ったジャンヌの活躍にパリ市民は沸き立つ。しかしジャンヌは興奮する市民たちを止めようとする。マリー・アントワネットは、ジャンヌに問いかけをするが、ジャンヌは己に与えられた運命を引き合いに出し、マリー・アントワネットを説得する。ジャンヌの言葉を受け、マリー・アントワネットの心は揺れ動くが、そこへカオス・テレーズが現れる…。

親愛なる王女

開幕:姿を現したカオス・テレーズはフランスの民に対する憎しみと恨みを叫ぶ。そんなカオス・テレーズにジャンヌは真っ向から立ち向かう。そして一行はジャンヌとともにカオス・テレーズとの決戦に挑む。

終幕: 黒幕と戦い続ける猫は、自分の引き際を悟り、その場から離れる。

そして処刑台広場ではカオス・テレーズにジャンヌが寄り添い、マリー・アントワネットは力を使うよう、エレナに頼む。エレナは悲しみをこらえ、『再編』を発動させる。

新たなる悪夢

終幕:『再編』された世界。そこではマリー・アントワネットは処刑されるも、テレーズ王女、そして本来死ぬはずだったシャルルが生き延び、ジャンヌが護衛としてつく運命に書き換えられる。この結末に、それぞれの思いを馳せる一行だったが、そこへ猫が別れを告げに現れる。

そして“沈黙の霧”では黒幕である仮面の男、プロメテウスと仲間のヘカテーが言葉を交わし、次の想区へと向かった…。


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