概要
四大公爵家の一つ。
100年前のサブリエの悲劇で、バスカヴィルの民から国を救った英雄・ジャック=ベザリウスを輩出した名門。家紋は白い翼を基調としており、一族の特徴として金髪と翠玉の瞳があげられる。
ちなみに一族は全員が猫派。
元々は大した財力も無い三流貴族の家だったのだが、サブリエの悲劇におけるジャックの活躍によって一気に名前と力を上げて、最終的には四大公爵家に数えられる大貴族となった。
四大公爵家の中でも最も影響力のある中心的な家であり、物語の舞台となる国の貴族の中でも特に高い知名度と影響力を誇り、内情を知る者からは現在でも「英雄の一族」として特別視されている。
同じ四大公爵家とは、中立的な立場のレインズワース家と最も親交が深い家である。バルマ家との関係性は普通であり、特別に対立している訳でもないが仲がそれ程良い訳でもない微妙な距離。
その一方で、四大公爵家の中でも「裏切り公爵」の汚名を着せられているナイトレイ家とは、まさに光と闇のような関係で長年に渡る確執があり、オズとエイダの母・レイチェル=セシルはナイトレイ家に暗殺され、さらにオズの幼少期に発生したオズの誘拐未遂事件もナイトレイの仕業だと噂されているなど、何かと両家の間にはきな臭い噂やいざこざが絶えない。
ただし、どちらかと言えばあくまでナイトレイの方がベザリウスを一方的に敵視して何かと対立してくるといった側面が強く、ベザリウスの方はそもそもの力や立場が強い事もあってナイトレイを政敵等としては然程強く意識はしていない。それがよりナイトレイの対抗意識を煽るのかもしれないが。
所有する黒翼のチェインは鷹獅子(グリフォン)なのだが、契約者のザイがチェインと共に失踪した為、現在は事実上黒翼のチェインを保有していない状態になっている。
しかしながら、それでも元々英雄の一族としての影響力と、現当主オスカーの人望やザイの高い政治手腕等もあって、未だにベザリウス家は四大公爵家として変わらず強い力を保っている。
関係者
オズ=ベザリウス…本作の主人公。血染めの黒うさぎ(ビーラビット)の契約者。
ギルバート…オズの従者。
オスカー=ベザリウス…現当主であり、オズとエイダの叔父。
エイダ=ベザリウス…オズの妹。
ジャック=ベザリウス…100年前の英雄。
ザイ=ベザリウス…オズとエイダの父親でオスカーの兄。鷹獅子の契約者。
レイチェル=セシル…ザイの妻にしてオズとエイダの母親。故人。
サラ=ベザリウス…オスカーの妻。故人。
ケイト…家政婦長。