概要
主人公のオズ達が属する組織・パンドラに敵対する強力な違法契約者の集団。パンドラと同じくアヴィスの意志を欲している。「紅き死神」「アヴィスの使者」とも。全員が真っ赤なローブを纏っている。
一般的には、アヴィス共々迷信と思われており、オズも彼らにアヴィスへ堕とされるまでは実在を信じてはいなかった。(おそらく成人してから真実を知らされるはずであった)
その正体は100年前にジャック=ベザリウスを筆頭とする四大公爵家によって倒されたバスカヴィル家の者達。グレン=バスカヴィルを不滅の主として戴き、その命に逆らうことはできない。かつての首都サブリエがアヴィスへ堕とされたサブリエの悲劇を引き起こしたとされる。バスカヴィルの民はアヴィスを介して時を渡る能力を持ち、サブリエとともにアヴィスへ堕ちた後、現実世界へと脱出した。
バスカヴィルの役目はアヴィスの力と扉を監視することであり、100年前まではナイトレイ伯爵家やバルマ家など一部の貴族のみが認知し、交流を許される、特別な家であった。孤高の一族として栄華を極めていたが、サブリエの悲劇によりその地位は失墜。以後バスカヴィルは、サブリエの民を虐殺し、国家を存亡の危機へ追いやった巨悪としてパンドラに知られている。
バスカヴィルの民はアヴィスによってそれぞれ選定された使者であり、血のつながりはない。しかし、アヴィスに選ばれる資質を持つ者は周囲に不幸を呼びやすく、迫害される場合が多いため、理解者であるバスカヴィル同士の絆は深い。グレンの器に選ばれる者の身内に禍罪の子がいる場合、それはグレンの力の影響とみなされ、グレン継承の完了と同時に禍罪の子はアヴィスへ堕とされる。
個人差はあるものの驚異的な治癒能力を持ち、特殊なチェインの攻撃以外で死ぬことはない。
一族
※ネタバレ注意
当主グレン=バスカヴィル…バスカヴィルの絶対的かつ唯一無二の主。
レヴィ=バスカヴィル…先々代のグレン。
オズワルド=バスカヴィル…先代のグレン。サブリエの悲劇の首謀者。
※ネタバレ注意…当代のグレン。
レイシー=バスカヴィル…オズワルドの妹。
※ネタバレ注意…当代グレンに仕える青年。死刑執行人(ディミオス)の契約者。
潜む瞳(ジーリィ)…グレンを監視するバスカヴィルの御意見番。
シャルロット=バスカヴィル…ロッティ。暗器を扱う女性。黒獅子(リオン)の契約者。
ファング=バスカヴィル…大剣を扱う礼儀正しい剣士。トーブの契約者。
ダグ=バスカヴィル…棍棒を扱う巨漢。
リリィ=バスカヴィル…幼い少女。バンダースナッチの契約者。
ツヴァイ=バスカヴィル…オズの成人の儀でギルバートを操る。ドルダムの契約者。
セリア=バスカヴィル…100年前のハンプティダンプティの契約者。