概要
ホリー・ゴライトリーとは、トルーマン・カポーティの小説、またそれを原作とした映画『ティファニーで朝食を』の登場人物。
19歳~30歳のいくつにも見えるが、実際は19歳。男性を惹きつける容姿と雰囲気の一方で、石鹸とレモンの清潔さも感じさせるという、とらえどころのない魅力を持つ。
ニューヨークの安アパートに住むホリーは、常に「旅行中」と書かれた名刺を持ち歩き、大物受刑囚の外部連絡係を務めたり、金持ちの男の遊び相手になることでお金を得て暮らしている。
よくアパートの鍵をなくすので、そのたびに上の階に住んでいるユニオシ, I.Y.に鍵をあけてもらっている。猫も飼っているが、彼女は「私には(勝手に)名前を付ける権利なんかない」という信念から、名前を付けないままでいる。
ある日同じアパートに作家のポール・バージャクが引っ越してきて、徐々に彼と交流を深めていく。
なお原作では実際にティファニーを訪れるシーンはない。
映画版
CV:池田昌子
映画のシナリオはヘプバーンの魅力を活かすためものであり、基本的な設定は変わらないものの、ホリーのイメージが原作から受けるものとは異ななる部分がある。
余談
- イギリスに同名の歌手がいる。彼女の母は、「ティファニーで朝食を」を見て、偶然同姓であった主人公に感銘を受けて、娘の名前を決めたという。
- ホリー役には原作者トルーマン・カポーティの希望により、当初はマリリン・モンローの配役が予定されていた。詳細についてはマリリン・モンローの記事へ。