雲地区には頻繁に行くのか? おっと、バカな質問だったな
概要
ベセスダソフトワークス制作のRPGシリーズ「The Elder Scrollsの第5作「TESV:Skyrim」の舞台である惑星ニルンはタムリエル大陸の北部スカイリム地方の中央から~南部にかけての地域、及びその中心都市の名前。
いわゆる「はじまりの町」であると同時に、ラストダンジョン前最後の都市でもある。
スカイリム中央部の平野に位置する陸路交易の要衝でありながら主要クエストの一つである内戦ではうまく中立を保っている。
ただし厳密には現状維持≒保守、要するに消極的な帝国派であり、内戦クエストの進行で白黒はっきりするよう迫られるとクエストの過程に関わらず帝国に付くことになる。
このように良くも悪くも戦火から逃れ続けている状況はホワイトラン内部での対立を生み出し、かつては良好な関係であった2つの名門一族「グレイ・メーン家」「バトル・ボーン家」に亀裂をいれてしまっている。
外観
平原のど真ん中の丘陵に小川を引き込む形で建設され、全方位が城壁で丸く覆われている。
街中にはいたるところに水路があり市場も開かれて住みやすさがうかがえる。
丘陵の上に行くに従って、商店が集う「平野地区」、大半の住民が住む「風地区」、宮廷のある「雲地区」に分かれる。
ゲーム上の扱い
ロードあり、自宅あり。
上記のとおりゲーム開始とラストダンジョン突入、更にはデイドラの秘宝や内戦クエストなど各種の大規模クエストに序盤から終盤まで深く関わる都市である。
ホワイトランに関わらないことが一種の縛りプレイになると言っても過言ではない。
そのせいかホワイトラン周辺の敵は弱めで、「AE」で追加されたサバイバルモードでも温暖な気候で生存が容易である。
自宅も安価で解禁条件も緩く、立地も良いので他に自宅が解禁されても引っ越しをめんどくさがってここにとどまるドヴァキンも少なくないだろう。
固有施設
宮廷「ドラゴンズリーチ」
極めて古い歴史を持つホワイトランの宮殿。古の首長「隻眼のオラフ」がこの地でドラゴンを捕らえた伝説が残る。
ドラゴンを捕縛する装置やデイドラ・アーティファクトを封じた部屋が存在する。
入ってすぐ、設備の整った宮廷魔術師ファレンガーの部屋にアクセスできることや、ファストトラベル後にUターンすればジョルバスクルにアクセスが容易などとても便利な位置にある。
キナレス聖堂
九大神の一角「キナレス」のスカイリム地方における信仰拠点。
中央広場の一角に存在し、内部では戦火を逃れてきた重傷者が治療を受けている。
聖堂の前には聖樹ギルダーグリーンがある。
ジョルバスクル
スカイリム地方における実質的戦士ギルドにしてイスグラモル以来の伝統ある「同胞団」の本拠地でもある。
他所の作品で言う冒険者ギルドのようなもの。
ホワイトランの為政者たちと仲が悪いわけではないものの相互不干渉の状態にあり、
政治に干渉されない代わりにジョルバスクルが賊に襲われようと無視される立場にある。
その建物は移民船を天地ひっくり返してそのまま住み込んでいるというユニークなもの。
街の奥にあるため、アクセスする際にはドラゴンズリーチにファストトラベルすると近い。
スカイフォージ
ジョルバスクルが擁する神秘の鍛冶炉。
ホワイトラン建設以前から存在し、
むしろこの炉を中心にホワイトランが生まれたと言って良い。
ただの炉ではなく、英雄の霊魂などが何らかの作用を及ぼしているようでここで作られる武器はスカイリム中で有名な程に品質が良い。
自宅「ブリーズホーム」
メインクエストさえ進めれば5000ゴールドで買えるようになるプレイヤーホーム。
他の自宅より明確に小さい(付呪台・子供部屋・錬金術台が三者択一)が、
各種商店が目と鼻の先にある事、ファストトラベルしてすぐにアクセスできる事など立地が優秀で、
小ささ以外はむしろ他の自宅よりも非常に優れている。
見た目がボロいことはどうにもならないが、それでも愛すべき我が家とするドヴァキン多数。
養子を取りたい場合は別物件を新たに買うのが良いだろう。
主な住人
首長「偉大なるバルグルーフ」
ホワイトランの現責任者。領主とか県知事のようなもの。
政治家としては聡明な人物であり、内戦の不毛さ(実際、エルフ至上主義者が意図的に人類同士の宗教戦争を煽った間接的虐殺である)を嫌がりどちらの陣営にもつかず中立を保つ。TES5中で他の地域が望む望まざるに関わらず帝国軍と反乱軍どちらかに組みせざるを得ない状況を考えるとその手腕の高さがうかがえる。
さらに本編開始直後には素性の知れない(しかもキャラメイクによってはノルドの怨敵ハイエルフである)ドヴァキンを色眼鏡で見ることなく接し、その正体が判明してからは戦争そっちのけでドラゴンへの対処に全力で協力してくれる。
ドヴァキンに対して否定的になるのは、彼の眼の前で犯罪を行うか内戦でストームクロークに肩入れして彼を失脚させた場合のみである。
一方で上記の通り中立と言っても自身の治めるホワイトランが第一であり、なにかしら戦争終結に向けた行動をおこしているわけではない。
また家庭人としても完璧ではなく、実子の一人がデイドラ王の一柱メファーラに現在進行形で唆されている。
ヴィグナ―・グレイ・メーン
同胞団の一員でありながら反乱軍派閥を公言する老人。
内戦クエストで反乱軍についた場合のアレコレを見ると暗躍していた…の、かもしれない。
エオルンド・グレイ・メーン
ヴィグナーと同じく同胞団のグレイメーンだが、彼と違い同胞団専属鍛冶師に徹しているおじさん。
使っている炉スカイフォージにふさわしい力量の持ち主で、遠くウィンドヘルムでもその名声を聞くことができる。
ゲーム上では彼しか販売していない武器防具が存在する。
ウルフベルス・ウォー・ベア
ドヴァキンの被害者その1。ごく普通の武具屋「戦乙女の炉」の店主。
プレイヤーにとっての一等地に店を構えており、その顔を覚えること間違いなし。
さしあたってしばしばドヴァキンに突然殴られたり(裏技の殴りロード)、
本業にあらざるガラクタや薬、魔導具を売りつけられる可哀想な人。
なお、戦乙女とは彼の奥さん(鍛冶担当)エイドリアンのことと思われる。
リバーウッドで未修なら、エイドリアンから鍛治のチュートリアルを受けることもできる
ベレソア
ドヴァキンの被害者その2。やはりごく普通の雑貨屋「ベレソア雑貨店」の店主。
ウルフさんの店よりは自宅から遠いが、
ドヴァキンの話術スキルが未熟な間は武器以外も買い取る彼の方が使い勝手が良い。
さしあたって色々と無体な扱いを受けるのも同じ。
ヘイムスカー
ウザい人その1。朝から晩まで中央広場で演説している。
遭遇率が高くとてもうるさいため、彼を黙らせるMoDまで存在する。
表向き中立のホワイトランの中央で毎日タロス信仰を煽るスピーチ(=反サルモール)を垂れ流してよく逮捕されないものである。
内戦クエストが進みホワイトランが戦場になると確定で自宅が破壊されホームレスになってしまうのだがある意味自業自得である。
一方でそれが反乱軍ルートであった場合は日々の努力のかいあってか彼のためにタロス聖堂が建てられることとなり、いい意味で自業自得となる。
帝国軍ルートでも、帝国のサルモールに対する発言権が強化されたせいか、演説は続き逮捕も免れている。よかったな!ホームレスだけど。
ある意味、ホワイトランの平和さを象徴するような人物であり、何だかんだで憎めない男扱いされている。
ナゼーム
ウザい人その2。チルファロウ農場の経営者、要は農業成金。
奥さんにすら「首長の後ろでたらふく食べてる人」と言われる。
嫌味なやつはTES5にいくらでもいるが彼はホワイトランの主要な道路をうろついている都合上遭遇率が高く、ヘイトを集めやすい。
海外では彼を殺害するRTAに挑む者がいるほどで、MODでもオモチャにされがち。
PixivにおけるTESの衛兵代表。
彼らがが描かれる場合、大抵はTES5時代のホワイトラン所属の衛兵である。
前作では汚職衛兵に天誅を下したり、衛兵の目を盗んで活動するなど、主人公と敵対する場面が多かったが、本作では共闘する場面が多いことから、味方の印象が残りやすい。特にホワイトラン衛兵はメインクエストで共にドラゴンに立ち向かう事になる。
地域としてのホワイトラン
都市ホワイトランを首府とするホワイトラン要塞は、スカイリムの中央、ホワイト川流域の平野部にある。気候はスカイリムの中では比較的温暖で、広大な農地が広がる。豊かな農作物は、付近の山林からのジビエや東西からの交易品と共にホワイトランの市場を繁栄させている。
ロリクステッド
西方農場地域の中心にある村。これと言って重要なクエストはないが
「赤のラグナル」のせいで嫌でも名前を覚えたドヴァキンは多いと思われる。
豊かな農園に囲まれるが、武具屋も雑貨屋も冒険もない平穏な村。そんな生活に飽きたりない酒場の息子、エリクという青年と知り合うことになる。展開次第で従者に雇えるようになる。
ホワイトラン要塞所属とはいえかなり距離があるため、実際に訪れて初めて「こんなところまでホワイトランなの!?」とびっくりする事も。
リバーウッド
南のファルクリースとの国境付近にある村。ホワイトランの林業の中心地。
ハドバルとレイロフの出身地でありプロローグ終了後、ホワイトラン到達前にここで一休みすることになる。
ゲーム的には規模の割に大変施設が充実しており、こちらをはじまりの村として拠点にもできる。武具屋、雑貨屋、酒場が揃い、製材所では薪割りで金稼ぎできる。近辺では狼など最弱クラスの敵との戦闘訓練、武具屋で鍛冶のチュートリアルが待っている。
さらに詩人スヴェンと狩人ファエンダルの恋の悩みのクエストがあり、展開次第でどちらかを従者にできる。