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フォースウォーン

ふぉーすうぉーん

フォースウォーンとは、ゲーム『The Elder Scrolls』シリーズに登場する集団の名前である。
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概要編集

第四紀200年代、『Skyrim』の時代に登場する、スカイリム西部リーチ地方の先住民であるリーチの民たちのこと。正確には、そのリーチの民のうち「マルカルス事件」などのテロ行為でノルドたちと戦っている、一部のリーチの民による武闘派集団のことを指す。 (※1)

なので、「リーチの民 = みんなフォースウォーン」というわけではない


種族的にはブレトンの系統で魔力や魔法抵抗に優れる点も同様だが、リーチの民はブレトンの祖先がハイロックで独自の文化を形成する以前に切り離され、リーチに完全に土着して独自の発展を遂げた一派とされるためか、文化的なつながりはほぼ皆無である。インペリアルやアルトマーに劣らない文化レベルを持つ本場のブレトンとは真逆に、あくまでも自然に従って生きる原始的な部族社会を営んでいる。毛皮や骨を中心とした未開の蛮族然とした装備に身を包み、ハグレイヴンと手を結んでデイドラを信仰しており、一般的には野蛮人と見做されている。

フォースウォーンはその中でも、特に"古き習わし"に忠実に従い、ノルドへの復讐にひたすら燃える過激かつ原理主義的、狂信的なタイプのグループで、血の生贄などの野蛮で旧弊的とされる風習を好んでいる。そのため、リーチの民に対する差別やイメージの悪化に拍車を掛ける存在として、同じリーチの民の中にも彼らを忌避している者もいる。 (※2)


ただ、「野蛮人」というのは、あくまで自らを「文明的」であるとする種族や階級からの視点による評価であり、タムリエル種族の中には祖先崇拝伝統的な生活を、もしくは崇拝する神々の教義に基づいた宗教的な生活を送る者たちもいるので、一律に野蛮扱いする事はできない。


  1. キベル(Skyrim)
  2. セドラン(Skyrim)


歴史編集


【第一紀】編集

スカイリムノルド達および帝国インペリアル達との戦いの歴史は、古いものでは第一紀1030年頃(Skyrimの3000年以上前)まで遡るとされる。

「赤鷲」の名を持つファオランというリーチの民が、当時の女帝ヘストラが率いた帝国軍と戦っており、敵と戦う力を得るためにハグレイヴンと取引をした事が伝わっている。 (※1)


【第二紀】編集

580年代(Skyrimの約1000年前)の頃には、リーチの民族に伝わるおとぎ話にリーチメンを騙して殺しにかかる卑怯なノルドが描かれており、明確な警戒すべき敵として認識されている。 (※2)


850年代、ヒャルティ・アーリービアードなる人物(後のタイバー・セプティムタロスである)が参加していたオールド・フロルダンの戦いにおいて、インペリアルとノルドの連合軍によりリーチの民が敗北したことが記述されている。またこの時に、「野蛮」で「理性もなく暴力的」で「古い異端の神を崇めるような人」などといった、帝国とスカイリム側による徹底的なネガティブキャンペーンが行われ、"敵"として"問題を起こす奴ら"という役割を押し付けられたとされる。 (※3)


リーチの民たちはこういったノルドなど外部勢力からの「侵略」を受け、荒野や丘陵地帯に独立した小王国を築き、暮らしていた。


【第四紀】編集

第四紀170年代になって帝国アルドメリ自治領との間に「大戦」が発生。リーチの民の"反乱軍"は、帝国の戦力と注意の不在をついたどさくさに紛れて「石の街」マルカルスを「奪還」。その後2年間は統治がリーチの民によって行われたとされる。


しかしこれがノルドの怒りを招き、当時のマルカルス首長らとの取引によりやってきたウルフリック・ストームクローク率いるノルド義勇軍逆襲にあう。"反乱軍"の指導者は捕らえられ、この戦いで生き残った反乱軍の残党は逃走しリーチ全土に散り散りとなった。


その後、生き残ったマルカルス事件の残党は、現在もなおリーチ地方の各地に要塞redoubt)を築いて潜伏し、ノルドたちに対する泥沼のゲリラ戦やテロを展開している。この現在もテロを続けている者たちが「フォースウォーン」と呼ばれる。


近年は、安全であったはずのマルカルスの街にもフォースウォーンが侵入していてテロ行為を起こすケースがある。オークなど他の種族もフォースウォーンに加わっている事があり、リーチの民だけで構成されていたはずのフォースウォーンのイメージからは変遷しつつある。

なお、中には濡れ衣を着せられた腹いせに率先してフォースウォーンの王を手伝い、マルカルスのノルド名家がお掃除されるのを喜んで眺めていた人物がいたという噂も……

一方で星霜の書によると王から褒美をもらった直後に「最後の誤ちだ」とばかりに王と配下を出口の目の前で皆殺しにし、何食わぬ顔で名家からも褒賞を貰う実利重視な世界線もあるとか。


  1. トレダイン・ドレン著『赤鷲の伝説』 ※口頭伝承筆記化による内容
  2. 語り部イサ・トルイアンド著『リーチのおとぎ話』
  3. アリアヌス・アリウス著『リーチの“マッドマン”』


フォースウォーンの仲間編集


フォースウォーン・ブライアハート編集

センシティブな作品


ハグレイヴンの秘術で生み出される、フォースウォーンの切り札。

いわゆる改造人間であり、屈強な戦士が自らの意志で心臓をくり抜き、それによって一度死した戦士に心臓の代わりにブライア(ツツジ)のツボミを埋め込み蘇生することで誕生する。大地と結びつき力を供給される強力な戦士である。


ゲーム上での能力も高く、生半可な隠密はすぐに見破り、強力な魔法や二刀流での攻撃は高い威力を誇る。ただし上記の経緯から錬金素材「ブライアハート」を(心臓として)必ず所持しており、これをスリ取られると即死してしまう。また、アンデッド属性も適用される。


また、ブライアハートは設定上の特殊性からクエストで調達を依頼される場面がいくつか存在するのだが、クエスト中にブライアハートを殺害すると出現するハートキャッチ(物理)をする特殊な選択肢を選ぶことでクエスト属性が付く仕様のため、バグの温床となってしまっている。


ハグレイヴン編集

モイラ「この結婚指輪と私達の新居で幸せに暮らしましょうダーリン」


手足が鳥のようになったモンスター。「ハグ」の名前の通り、本来は魔女だった人間が変化したもの。イラストによっては美麗な姿で描かれているが、本物は顔も鳥のように険しい


様々な魔術や呪術を使える存在で、フォースウォーン(というかリーチの民)とも協力関係にあり、様々な対価と引き換えに力を貸している。ファオランの時は彼の心と意思、人間性と引き換えに帝国軍を撃退するほどの力を貸した。


ゲームでも、初っ端でエクスプロージョンを食らってふっ飛ばされ、最後にセーブした所まで時間をさかのぼる羽目になったドヴァキンはきっと居るはず。


リーチの民編集

先述したように、主にリーチの民のうちノルドへのテロ行為に走っている集団がフォースウォーンであり、リーチの民の中には平和のためノルドとの共存の道を選ぶ者もいる。フォースウォーンが現在もテロ行為に走っていることから、ノルドはおろか同胞であるリーチの民からも嫌われ恐れられている。


しかしフォースウォーンにとっては、多くのリーチの民が古くからの伝統を捨てたのに対し、ノルドに屈するのを拒否し伝統を維持している自分たちこそが"真のリーチの民"だと考えている。そのため、同胞のリーチの民に対しても敵だと考えている節がある。


地元のリーチの民によると、「ノルドからはフォースウォーンと通じていると思われて冷遇され、フォースウォーンからもノルドの味方をしている裏切り者と思われて敵扱いされるので板挟み状態」だという。(※1)


  1. アイネサック (Skyrim)


余談・その他編集


【ノルド義勇軍とウルフリックについて】編集

ウルフリックが率いたノルド義勇軍は、マルカルス解放功績として、「白金協定」で禁止されていた、タロス信仰をマルカルス首長から密かに容認されていた。

しかしこの件がアルドメリ自治領側に知られると、協定に従ってウルフリックを逮捕するよう要求があったため、ウルフリックは逮捕されタロス信仰の容認は反故にされた。(※1)


これによりウルフリックおよびノルドたちからの帝国に対する不信感が増し、後にタロス信仰の復活を掲げるストームクロークが結成された原因の一つとなっている。


  1. マルカルスのイグマンド首長(Skyrim)。「当時は見つからないと思っていた」とのこと。しかしエルフ側に知られた事で、「協定違反による大戦の再開」か「協定の履行による解決」かという中で、現実的な選択肢をとらざるを得なかったとしている。

【クエスト】編集

Skyrimでは、このマルカルスでフォースウォーンに関するクエストが存在する。

一般的にただのテロ集団として知られているフォースウォーンも、実際にフォースウォーンに加わった人物たちに関わると、様々な立場や理由で加わっていた/加わらざるを得なかった事情があった事が分かる。


マルカルス側の状況とフォースウォーン側の事情、両方を知った上でどのような判断と行動をするのか、それはあなた(プレイヤー)次第となる。



関連イラスト編集

フォースウォーンフォースウォーン_01



別名・表記ゆれ編集

Forsworn



関連タグ編集

ブレトン ノルド インペリアル



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