人物像……とかの前に。
とある次元宇宙のとある星、「兄弟戦争」の終焉は大陸を引き裂いた。
それは文字通りの意味だった。
アルゴスの森は一瞬で消し炭になり、大地は裂け、大陸が二分された。
これから起こる二千年にも渡る大氷河期も、これの生み出した環境である。
二つのパワーストーンによって引き裂かれた兄弟を巡る戦争は、
弟ミシュラの機械と同化し変わり果てた姿により、悲劇の最高潮に達する。
怒りと哀しみの余り、兄ウルザは最終兵器である「ゴーゴスの酒杯」を発動させた。
その大衝撃によりウルザはプレインズウォーカーの灯に目覚め、次元を渡る術を手に入れる。
――それが全ての真実であり、ウルザの長きにわたる宿命の始まりである――
人物像
ウルザの野郎の自爆にまきこまれて、プレインズウォーカーになってしまった。
それまではテリシア大陸から外洋の様々な地域へ、水中でも火が消えない煙草を密輸した。
かなり顔が広く、同業者はもちろん汚い商業都市や腐った闇売人でさえもお得意様にする。
まあようするに野心と自由と海を愛する、どこにでもいる海賊さんである。
まごうことなく、ただのまきぞえである。(ゴーゴスの酒杯で死ななかっただけに不憫)
次元渡りを身に付けてからも、やることと考え方はあまりかわらないようす。
海とマーフォーク(逃げることをやめて脚の代わりに尾を手に入れた人)を愛する彼は、
ファイレクシアのドミナリア侵攻を機にナイン・タイタンズのメンバーとなった。
海と青のマナを駆使して活躍する。
最期
ヨーグモスの巨大な暗黒雲に飲み込まれ、消滅する。
その際に死力を絞り暗黒雲さえ侵すことのできない球体の不可侵領域を作り出す。
――今日、
マーフォークたちは彼のもじゃもじゃのあごひげと、水の中で燃える煙草を讃え、
彼のことを詩にして詠唱しているという。