幸せを あげるモーン!!
概要
ボンビーの形態のうち、「桃鉄GP2021冬」でサンタボンビーが登場するまでは唯一だったターゲットに一切攻撃せずに善行の限りを尽くすボンビー。「ボンビーが去る」⇒「ボンビーが猿」⇒「ボンビー・モンキー」。借金持ちorマイナスカード複数所持の状態で10年目以降に貧乏神を連れていると貧乏神が変身の兆しを見せた際に低確率で出現するほか、貧乏神がマップ上にいる時に歴史キャラ「豊臣秀吉」(名古屋or大阪を独占で出現)を連れていると、貧乏神を自分のところに連れてきたうえで召喚させることがある。
テーマ曲は池毅氏による「ボンビー・モンキー・ベイビー」。
容貌
黄色い体毛が特徴の猿が通常の貧乏神の頭の上に乗っている。倖せの黄色い猿ってか。
行動
大きく分けて3つある。
①登場直後に借金がある場合は、ゼロにする。
②登場直後にマイナスカードがあった場合は、消す。
③ターン終了後にカードの名前を3つ示し、1つプレゼント。
①や②も当然強力だが、特に強力なのが③である。
というのも、お金がないプレイヤーにとって有効なカードを安定して入手できる数少ない手段だからである。カード自体のクオリティも素晴らしく、
- 「新幹線カード」(サイコロを一度に4個振れる)
- 「里帰りカード」(創業地(8年目開始時に物件駅の中から1か所指定)にぶっ飛ぶ。創業地は止まるたびに強いカードの差し入れを地元民からもらえるうえ、借金があれば完済してくれる)
- 「武器よさらばカード」(自分含む全員が所持する、他のプレイヤーを攻撃する効果があるカード(妨害系カード)を全滅させる)
- 「一頭地を抜くカード」(現在の所持金が最多のプレイヤーの所持金+数億円を獲得。「奪う」わけではないので妨害系にはならず、先述の「武器よさらばカード」でも消えないのが強み)
などといった強烈な効果を持つカードが目白押し。
さらに、「2010」以降の作品では変身解除までに最低一回は「あっちいけカード」(貧乏神が自分の所にいる時に使うと80%の確率で他のプレイヤーの所に移動。ターゲットは選べないが、その代わりに相手にも拒否権がない)が出るようになったため、事後処理が楽になっている。
なぜこのようなキャラが登場したのか?
「20周年」以前の桃太郎電鉄では一度多額の借金をすると即座に黒字復帰するのが難しかった。というのも、「2010」以降の作品ではカード売り場でタダでもらえる「徳政令カード」(発動するとその時点で借金している社長全員の借金がなくなる。自分が借金してなくても使用可能)が当時はまだ有料(ただし、借金中にカード売り場に入場すると50%の確率でプレゼント)だったため、安定して借金をゼロにできる方法が限られていたからである。
ゼロ駅(止まると問答無用で所持金が0円になる。借金も当然帳消し)やワープ駅(マップ上にある別のワープ駅にワープできるが所持金が0円になる。ワープするかは自由で、ワープしなければ止まっても所持金ゼロにはならない)が存在しない作品が多く、目的地突入による借金完済も貯金がある社長の方が急行系カードを揃えられて有利のため、一度大金を借金すると完済は容易ではなかった。そのための救済策として用意されたようだ。
余談
- 初登場作品の『12』の発売される年に東京都台東区にある妙泉寺に「貧乏が去る(猿)像」が設置された。
- CPUの一人であるあしゅらは「目的地に入れない限り、貧乏神を連れたプレイヤーから徹底的に離れる」というプレイングが特徴だが、この状態の時だけは徹底的に接近する戦略をとるようになる。