ポテトヘッド
ぽてとへっど
「トイ・ストーリー」シリーズに登場するおもちゃ。ジャガイモの形の頭に目や鼻など種類豊富なパーツを組み合わせることができる。「2」からは背中側に収納機能が追加された。
Mr.(ミスター)とMrs.(ミセス)がいる。劇中では、無印のときにはMr.だけで、アンディの誕生日パーティーのプレゼントでもMrs.ポテトヘッドをくれ!と願掛けするほど欲しがっていた。
エピローグにクリスマスプレゼントとしてアンディがMrs.ポテトヘッドを迎え入れたため、「2」では二つでセットのおもちゃ「ポテトヘッド夫妻」として登場している。キャラクター紹介でも二つセットが多い。
Mr.は皮肉屋だがロマンチストで人一倍仲間想いでもある。Mrs.はしっかり者。夫婦仲はとっても良好。「2」の最後ではMr.に懐いた3匹のリトルグリーンメンを養子に取る。
ポテトヘッドは、実際にアメリカで古くから親しまれている、1940年代に生まれたシリアル会社の景品だったおもちゃをベースにしている。また、史上初めてテレビコマーシャルが流れたおもちゃともされており、歴史でいえば主人公のウッディ・プライドよりも古い。(ウッディは1950年代の人気テレビ番組「ウッディのラウンドアップ」の主人公として登場していた。)
ちなみにMrs.は元々はMr.の部品替えとして70年代に生まれた。
トイ・ストーリー本編において
シリーズ通して何かとパーツをバラバラにされたりするのがほぼお約束と化している。
「1」冒頭でのアンディの遊びの中ではお尋ね者の銀行強盗役として登場。その後でモリーにバラバラにされて、「対象年齢は3歳以上って箱にちゃんと書いてあったろ?俺に赤ん坊の相手をさせるなっての!」とボヤいていた。何かとウッディに軽口混じりとはいえ高性能のおもちゃであるバズ・ライトイヤーと比較するような嫌味や皮肉を言う場面が目立ち、中盤でウッディが少し脅かすつもりでバズに仕掛けた悪戯で偶発的にバズが窓から落とされた際には「アンディのお気に入りの座を取られたのが気に食わずバズを追い出した」とハムと共に率先してウッディを疑う(半分は正解ではある)、シドの家に渡ってしまったウッディと再会しても彼を助けるのを断固拒否し更にウッディがバズの片腕を持ってるのを目撃した際には「このおもちゃ殺しーっ!!」と罵る、バズを助けるために引っ越しの途中でラジコンカーを探しに来たウッディをトラックから追い出すなどバズの姿を確認するまでウッディの言い分を信じなかったため憎まれ役な印象が強かった。(とはいえウッディにも落ち度はあるので信用できなくなるのも無理はないのだが)。ラストのクリスマスでは念願叶ってMrs.ポテトヘッドと巡り合うことができた。
「2」序盤でのアンディの遊びの中では見せしめとして猿に喰われた惨殺死体というあんまりな役割にされていた。(NG集ではこれが原因でサルがトラウマになっている姿が見れる)ヤードセールのどさくさでアルに盗まれたウッディを取り戻すための捜索隊としてバズ達に同行する。それゆえウッディと絡むシーンが少ないので数少ないツッコミ役であり皮肉屋な部分はあまり見せない(せいぜい途中で入れ替わったニューバズにエレベーターで散々な目に遭った際に呆れて「帰りにやつのヘルメットぶっ壊してやる」などと悪態を突く程度)、閉まりそうになったホテルの入り口ドアの間に咄嗟に帽子を投げて仲間達が通れるように手助けしたり、ピザ・プラネット行きの車内でのカーブの際、外に落ちそうになったリトルグリーンメン3匹を助けたり(図らずもこの行いが『3』の終盤に繋がる伏線となった)、要所箇所でかっこいい活躍を見せるなど前作での悪印象がだいぶ払拭されている。そして最後にはデイビス家まで着いてきてしまったリトルグリーンメン達をMrs.ポテトヘッドが「養子にしましょう」と言い出した為パパ呼ばわりされるハメに。
途中出会ったツアーガイドバービーに魅了されながらも「俺にはカミさんがいる」と自制していた。
「3」ではアンディのママに勘違いで捨てられゴミ袋から脱出しようとするも頑丈なポリエチレン素材のためなかなか破けず、その際「どんだけ張り切ったって無駄だ!」とぼやいたことでバズに「張り?針!」と提案されてレックスの尖った尻尾を針に見立てて皆でレックスの尻尾をゴミ袋に突き立ててゴミ袋を突き破り無事に脱出。アンディに「ガラクタ呼ばわりされて捨てられた」と皆と同じく勘違いし、ウッディの「アンディは君たちを屋根裏にしまうつもりだった」「自分を信じて欲しい」という言い分に対し「屋根裏?それがなんでゴミ捨て場に?」信用できないと言わんばかりな嫌味な態度で「あぁいいよ?大学生さん!」そして「お前いい加減分かれよな?俺たちは捨てられたんだよ!」と突き放すなど「1」と同じくウッディの言い分を頑なに信じなかった。だが後に愛妻のMrs.ポテトヘッドがアンディの部屋で失くした右目でアンディの部屋の様子を感知し、アンディが「自分達を本当は屋根裏部屋にしまうつもりでいて、今も探している」という真実を知り、ウッディの主張は本当だった事を知る。その際「驚いたな…」と驚いていたがハムから「それをお前疑って」と嫌味を言われるも「おい!お前だってそうだろう!?」と言い返した。その後、サニーサイド保育園がロッツォによる恐怖政治によって支配されていることを知る。ウッディの脱出作戦でトルティーヤやキュウリに手足と目のパーツを突き刺して行動するという、パーツが揃っていれば体は何でもいいことが判明(因みにポテトヘッドは当初は野菜に目と口と鼻を突き刺して遊ぶおもちゃであった)脱出の途中でごみ収集車に捕まり、そしてゴミ処理場でロッツォに裏切られて仲間共々焼却炉で焼かれそうになるも、自分が『2』で助けた養子のリトルグリーンメンに全員救われる。これには普段は彼らをぞんざいに扱うポテトヘッドもこればっかりは「感謝永遠に。いい子だぞ〜!」と彼らに大いに感謝した
「4」ではこれと言って活躍は描かれなかった