「ウチへ持って帰って、遊んでやるからな。ハハハ!」
CV:エリック・フォン・デットン/堀裕晶
概要
アンディ・デイビスの隣の家に住む、歯の矯正装置とドクロのTシャツが特徴の少年。
シリーズおよびピクサー初のディズニー・ヴィランズである。
人物
おもちゃを「友達」として大切にするアンディとは異なり、おもちゃを平気で壊したり、改造する事に喜びを感じる危険な思考の持ち主。
その為、おもちゃ達からは「おもちゃ殺し」という異名で恐れられている。
改造されて家具の下に投げ込まれたり、破壊されて庭に埋められたおもちゃは数知れないほどであり、おもちゃを大切に扱っている妹のハンナの人形も、無理矢理奪われて度々被害を受けている。
更に、大人の監視が必要な程の危険な超特大ロケット花火を親に無断で使用するなど、素行も悪い。
しかし母親に対しては猫かぶりか、日本語吹き替え版で一人称が「僕」(普段は「俺」)になる等、素直な態度で振る舞っている。
なお序盤ではサマーキャンプに出掛けていたらしいが、何かしら問題を起こして追い出されたとハムから推測されていた。
このように、おもちゃ達からすれば立派なヴィランなのだが、監督からは「彼自身はおもちゃの改造を好む独創的な性格をした少年と言うだけで、悪人ではない」と言うフォローがされており、実際発破して破壊したり、打ち上げて吹き飛ばすのはともかく、改造したおもちゃを捨てるでも破壊などするでもなく部屋に置き続けているなど彼なりの愛着自体は示している。
どちらかというとウッディ達を最後までしつこく追い回したシドの飼い犬、「スカッド」の方がヴィランらしさがある。
作中では
ピザ・プラネットのクレーンゲームの中に迷い込んだアンディのおもちゃであるウッディとバズを獲得し、家へ連れ去る。虫眼鏡でウッディの顔に傷を負わせたり、通販で購入した超特大ロケット花火を取り付けて(元々はウッディの予定だったが)バズを空高く打ち上げ、爆破させようとした。しかし、ウッディは改造されたおもちゃ達に協力を要請し、共に反撃に出る。そして、シドがバズを打ち上げようとしたその瞬間に
ウッディ(音声)「銃を捨てろ〜手上げな!この町は俺達二人が住むには狭すぎるぜ!やられたぜ〜!汚ねえ手使いやがって!」
と触っていないのに勝手にセリフが流れ始めた。
背中のロープを確認しても、特に伸びた形跡もないため
シド「コイツ、壊れちまってる」
と認識して放り捨てた。
……が
ウッディ(音声)「何だと?誰が壊れてるって?小僧」
シド「ん?」
ウッディ(音声)「あぁそうだ、お前に話しかけてるんだよ。シド・フィリップス。俺達は吹き飛ばされるのは好きじゃない。バラバラに切り刻まれるのも嫌だ」
シド「俺達?」
ウッディ(音声)「そう、俺達おもちゃだ。これから先は、おもちゃを大切に扱う事だな。(首が一人でにゆっくり回転し始める)もしいじめたりしたら、すぐに分かるんだぞぉ?シド。俺達おもちゃは、どんなことでもお見通しなのだよ」
ウッディ「だから、仲良く遊ぶんだぜ?」
シド「うわぁぁぁぁ!!!!」
ウッディと彼に改造された善良なおもちゃたちに懲らしめられたことで、おもちゃ達が生きていることがトラウマとなり、直後に妹ハンナに遭遇した際には彼女が持ってる人形を見るなり「か、可愛い人形だね…ハハ…」と恐る恐る声をかけるくらいに怖がっていた(妹はそんな兄の様子を面白がり、今までの仕返しと言わんばかりに人形を突き付けて追いかけ回すという茶目っ気を見せた)。
ハンナ「どうしたの、お兄ちゃん? お人形が嫌いになったの?」
トイ・ストーリー3では
『トイ・ストーリー3』にて、作中で直接言及される事は無かったが、前々作での同じ服装から成長したシドと思われるゴミ回収人が登場している。どうやら元気に働いている様子。
余談
彼の自業自得とはいえ、一生消えないトラウマを植え付けた事に監督は「申し訳ない事をした」と述べており、同時に「私たちは彼の味方です」と彼を擁護していた。
とはいえ前述の通り続編ではゴミ回収人として元気に働いているのが確認できる。
もしかすると少年期に色々なおもちゃを破壊してゴミにしてきた反省の意味も込められているのかもしれない。
『リメンバーミー』では彼とお揃いのTシャツを着たモブキャラの死者がいることから、死亡説が浮上しているが、あくまでも別人でありリー監督も同一人物であることを否定している。(カメオ登場しただけのゲストキャラであろう)
関連タグ
ディズニー ピクサー トイ・ストーリー ディズニーヴィランズ ハンナ・フィリップス ミュータント・トイ